議案説明要旨（令和元年第3回県議会定例会） - 令和元年6月11日 -3.「地域の強みを活かし成長する産業づくり」について

◎主な施策の取り組み状況について

3.「地域の強みを活かし成長する産業づくり」について

  第三は、「地域の強みを活かし成長する産業づくり」についてであります。

  最近の本県経済は、日銀金沢支店の金融経済月報では、景気が「緩やかに拡大している」とされており、こうした勢いは、新幹線開業効果に加え、ものづくり中小企業がけん引役となっているものであります。

  こうした中、優れた技術力を有し将来的にニッチトップ企業に成長する可能性がある「ネクストニッチトップ企業」への支援につきましては、今週末から支援対象企業の公募を開始することといたしました。本県産業の特色であるニッチトップ企業を一社でも多く育成していきたいと考えております。

  一方、依然として企業の人手不足感は強く、生産性向上や人材確保のための支援を質・量の両面から強化しているところであります。

  企業の生産性向上に向けたAI・IoTの導入支援につきましては、昨年十月に開設した「AI・IoT技術支援工房」の月平均の相談件数は工房開設前の約四倍となっているほか、本年度の第一回目となる「AI・IoT実践道場」には定員を上回る応募があるなど、企業から高い関心が寄せられているところであります。

  企業の生産性向上は、人手不足対策のみならず、競争力の強化にも資するものであり、引き続き、企業のAI・IoTの導入を資金面、技術面、人材育成面から一層支援してまいります。

  企業の人材確保に対する支援につきましては、「いしかわ就職・定住総合サポートセンター（ILAC）」において、首都圏からの転職支援など、県外からのUIターンを促進しているところであります。昨年度のILACを通じた移住者数は、開設初年度の約一・七倍となるなど年々増加しており、着実に成果をあげております。

  学生の県内就職の促進については、大学進学の早い段階から地元就職への意識を高めてもらうため、買い物やILACの就職イベントへの参加に対してポイントを付与する「ふるさと石川就職学生カード（ISica）」を交付することとしており、先月、公募によりカードの発行事業者を決定したところであります。本年秋からの配布に向け、しっかりと準備を進めてまいります。

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