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更新日:2018年9月10日

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議案説明要旨(平成30年第4回県議会定例会) - 平成30年9月6日 - 1.「魅力が輝き交流が盛んな地域づくり」について

◎9月補正予算の編成について

1.「魅力が輝き交流が盛んな地域づくり」について

  第一は、「魅力が輝き交流が盛んな地域づくり」についてであります。

  北陸新幹線の県内全線開業に向けたアクションプランにつきましては、昨日、第一回の検討委員会を開催し、新幹線が延伸する南加賀地域の特色を踏まえた開業対策などについて、各界各層の有識者から様々なご意見をいただいたところであります。今後、新幹線開業による効果を最大限に引き出し、県内全域に波及させていくため、県議会でのご議論も踏まえ、年度内のプラン策定に向けて精力的に取り組んでまいります。

  国内誘客につきましては、東北と北陸を結ぶ直通新幹線が、本年四月に、金沢発で運行され、来月には、金沢発と仙台発の双方向で運行されることとなっております。加えて、今般、初めてとなる福島発の直通新幹線が、十一月に運行されることが決定し、これにより、年間で昨年の二倍となる四本の直通新幹線が実現する運びとなりました。これらは、東北と北陸が身近になったことを互いの地域に強くアピールする効果的な取り組みであり、実績を積み重ね、将来の定期便化につなげてまいりたいと考えております。

  能登への誘客につきましては、本年は、能登立国千三百年の節目の年であることから、地元市町と連携し、能登ふるさと博を通年で開催するほか、新たなガイドブックを作成し、能登の魅力の発信に努めているところであります。地元においても、これを記念した地酒やワインが販売されるなど、気運の高まりが見られるところであります。

  また、能登の自然、歴史、文化を活かした広域公園として、能登立国千三百年に向けて整備を進めてきた能登歴史公園国分寺地区の「公園センター」及び「のと里山里海ミュージアム」については、来月二十八日にオープンすることとし、これに併せて、能登ふるさと博の一環として、記念イベントを開催することとしております。今後、七尾市とも連携し、能登の新たな観光交流拠点として、賑わいの創出につなげてまいりたいと考えております。

  海外誘客につきましては、昨年の外国人宿泊者数は、五年連続で過去最高を更新し、本年においても、兼六園の外国人入園者数は堅調に推移しているところであります。「ほっと石川観光プラン2016」に掲げる「二〇二五年の海外誘客百万人」の目標達成に向け、来年日本で開催されるラグビーワールドカップ、さらにはその翌年の東京オリンピック・パラリンピックを追い風に、さらなる誘客拡大に積極的に取り組んでまいりたいと考えております。

  こうした中、ラグビーワールドカップを観戦する外国人旅行者を本県に呼び込むため、ラグビーの強豪国であるオーストラリア、ニュージーランド、フランスの観戦ツアーを造成・販売する公式エージェントに対し、本県への誘客を強く働きかけてきた結果、これまでに、試合観戦と本県での観光を組み合わせた団体ツアーが、試合開催地を除いて、全国トップクラスとなる二十二本造成され、予約状況も順調に推移しているところであります。

  来年一月には、個人向け観戦チケットの販売も開始されることから、今後は、個人旅行者への働きかけが重要であり、世界最大の動画サイトを活用し、強豪国のラグビーファンに向けて、本県の海外向け観光PR映像を配信することといたしました。

  また、特に、オーストラリア、ニュージーランドでは、ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックを契機に日本への関心が高まっており、個人旅行者を中心に、訪日旅行が大きく増加しているところであります。とりわけ、本県においては、新幹線開業効果も相俟って、アフタースキー客や富裕層を中心に、新幹線開業前に比べて入り込みが約三倍に増加するなど、両国は、今後、個人旅行者のさらなる拡大が期待できる成長市場となっております。また、オーストラリアは、クルーズ人口の比率が世界で最も高く、加えて、近年、旅行会社が船を借り上げてクルーズ旅行を主催する、いわゆるチャータークルーズの金沢港への寄港が増加傾向にあることから、クルーズ誘致の観点からも、重要なターゲットであると考えております。

  こうした状況を好機と捉え、両国からの誘客の流れを加速させるため、来月、私が現地を訪問し、旅行会社やメディアに対し、本県が誇る自然や歴史、伝統文化、食文化などの魅力を余すところなくアピールするとともに、チャータークルーズを企画するオーストラリアの旅行会社等に対し、金沢港の魅力をPRすることといたしました。

  さらには、両国からの誘客体制の強化を図るため、本県の観光PRを担う代理人、いわゆる「観光レップ」を、新たに、オーストラリアに設置することといたしました。

  金沢港の機能強化整備につきましては、これまでに、東部工業用地での大型コンテナ上屋の建設工事や、無量寺ふ頭と戸水ふ頭の間の船だまりの埋め立て工事に着手しており、順調に進捗しております。今月には、港内道路や駐車場整備に着手するほか、新たに整備する「金沢港クルーズターミナル」についても、来月には、建設工事に着手したいと考えており、引き続き、東京オリンピック・パラリンピック開催前年度の完成を目指し、スピード感をもって整備を進めてまいります。

  小松空港につきましては、羽田便が、現在、前年並みの利用状況で推移しております。引き続き、ビジネス利用の促進に努めるとともに、地元発の団体旅行の販売促進に取り組み、市町や福井県とも連携して、ビジネス・観光の両面で一層の利用者の確保を図ってまいります。

  昨年度の利用者数が二十万人を超え、過去最高となった国際線については、台北便、ソウル便、上海便の各定期路線が、いずれも前年を上回る利用状況で推移しております。本年、就航十周年を迎えた台北便では、台湾南部の魅力の発信など、アウトバウンド利用の促進に取り組んでおり、ソウル便、上海便についても、各路線の特長を活かした利用促進に取り組み、一層の需要拡大を図ってまいります。

  新規路線の誘致に向けては、香港チャーター便が、本年四月から六月にかけて、昨年より機材を大型化して二十六便運航し、前年の春・秋のチャーター便の利用者総数を大きく上回る好調な利用状況となりました。さらに、秋のチャーターとして、今月から来月にかけて、大型の機材により十便が運航する予定となっております。これらのチャーター便の支援にしっかりと取り組み、実績を積み上げ、県議会や福井県と連携しながら、将来の定期便化に向けて、引き続き、航空会社への積極的な働きかけを行ってまいります。

  今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。  

  のと里山空港につきましては、開港十五年目の利用者数は、過去最高の十六万二千人余となりました。搭乗率についても、六十九・二%と開港一年目に次ぐ高い水準となり、搭乗率保証の目標値を達成し、一昨日、能登・羽田便を運航する全日空から、販売促進協力金二千二百万円余を、十二年ぶりにいただいたところであります。これらは、県と地元の皆様の一体となった取り組みの成果であると考えており、開港十六年目においても、引き続き、市町や関係団体と一丸となって、首都圏からのさらなる誘客を図るとともに、地元利用の促進に取り組み、安定した需要の確保を図ってまいります。

  並行在来線対策につきましては、鉄道利用者に対するアンケート調査を実施するなど、金沢以西延伸後の需要予測調査を進めているところであり、引き続き、IRいしかわ鉄道と連携し、金沢以西延伸に向けた具体の検討を進めてまいります。

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