ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(令和2年第1回県議会定例会) - 令和2年2月25日 - 1.「魅力が輝き交流が盛んな地域づくり」について
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金沢港につきましては、昨年二月に東部工業用地の大型コンテナ上屋が供用を開始し、来月には無量寺岸壁の水深十メートル化が完了するとともに、四月にはクルーズターミナルがオープンするなど、これまで進めてきた貨物と旅客の両面での機能強化整備が完了いたします。開港五十周年を迎える本年から、金沢港は、貨物の拠点とクルーズの拠点に加え、賑わいの拠点として新たな歴史がスタートいたします。
その核となるクルーズターミナルについては、待合エリアの柱に本県が全国に誇る伝統的工芸品を活用するほか、港に関する学習の場やレストランを設け、港内のライトアップや年間を通じた様々なイベントを実施することにより、訪れる方々に楽しんでいただけるよう創意工夫を凝らしてまいります。四月四日のオープンに向け、鋭意、準備を進めてまいります。
また、開港五十周年を記念し、県民の皆様方を対象とした一泊二日の「ワンナイトクルーズ」やシンボルマークの制定などを行うことといたしました。
加えて、クルーズの拠点としてさらに飛躍させていくため、横浜港との連携により、首都圏にある国内外の船会社や旅行会社の幹部を本県へ招へいし、金沢港の魅力をPRするセミナーを開催するなど、クルーズ船の誘致により一層努めてまいります。
国内誘客につきましては、新幹線金沢開業後の取り組みを加速させ、さらなる誘客の拡大を図るため、JRの開業五周年キャンペーンに呼応し、首都圏と関西圏のJRの主要駅において、本県の魅力を強力に発信することといたしました。
また、大手旅行会社の主要店舗に配置している「いしかわ観光コンシェルジュ」については、来店者から高い評価をいただいていることから配置店舗を倍増させ、本県への旅行を積極的に薦めていただくことといたしました。
海外誘客につきましては、国内外の旅行会社とのネットワークの構築に積極的に取り組んできた結果、新幹線金沢開業以降、欧米やオーストラリアからの旅行者が著しく増加しているところであります。こうした状況を踏まえ、このうち本県への旅行者が特に多い五カ国の旅行会社を招へいし、本県が誇る歴史・伝統、食文化などの「本物の日本」を実感していただき、旅行商品の造成を働きかけることといたしました。
加えて、海外の旅行会社に対し日本での旅行の企画提案を行う国内の旅行会社は、その訪問先の決定に大きな影響力を有することから、こうした国内の旅行会社を招へいし、本県の魅力をPRする観光セミナーを開催することといたしました。
新たな観光案内拠点である「金沢中央観光案内所」につきましては、ゴールデンウィーク前の四月下旬にオープンすることといたしました。外国人旅行者への対応を充実させるため、外国語に対応可能なスタッフを配置するとともに、本県が誇る伝統工芸や伝統文化を体験したいとのニーズが高いことから、これらを手軽に体験し、鑑賞できるコーナーを設けることとしております。
首都圏アンテナショップ「いしかわ百万石物語・江戸本店」につきましては、来月六日、リニューアルオープンすることといたしました。これに先立ち、今月一日から首都圏の主要駅において、県産品を販売するイベントを開催するなど、リニューアルオープンを周知しているところであり、今後とも、JR東日本グループが運営管理者である強みを活かし、首都圏における本県の情報発信拠点としての役割を一層果たしてまいります。
小松空港につきましては、羽田便が、新幹線金沢開業以降最高となった前年をさらに上回る利用状況で推移しているところであります。来月二十九日から、地元のご理解もいただき運用時間が延長されることを踏まえ、利便性の向上を積極的にPRするなど、引き続き、航空会社や福井県と連携し、ビジネス・観光の両面から利用者の確保を図ってまいります。
今後とも、議員各位をはじめ小松基地並びに空港周辺住民の皆様方のご理解とご協力をいただきながら、日本海側の拠点空港としての発展に向け努力してまいる所存であります。
のと里山空港につきましては、開港十七年目の搭乗率は、能登の食の魅力が首都圏で定着してきたことから、過去最高の利用者数となった前年を上回る水準で推移しております。引き続き、安定した需要の確保に向け、地元の祭りや文化イベントなどを活用した旅行商品の造成を支援するとともに、「マイ空港意識」の醸成にも取り組み、首都圏と地元双方で利用を促進してまいります。
並行在来線対策につきましては、金沢以西延伸後の収支試算において、延伸後十年間の累計で八十七億円程度の赤字が見込まれ、赤字額をすべて運賃値上げで賄う場合、現在のJRの運賃から一・四六倍程度の値上げが必要になるという大変厳しい結果が示されたところであります。こうしたことを踏まえ、来年度は、新たな経営計画を策定することとしており、運賃値上げにより利用者に過度な負担が生じないよう、さらなる経営の効率化はもとより、国やJR西日本に対し、積極的な支援と協力を求めていくとともに、県と市町、民間が一体となって支援する体制の構築に向けて協議を進めてまいります。
また、JR西日本において、七尾線の全ての車両を更新し、これらの車両には車載型IC改札機が設置され交通系ICカードが利用できることとなりました。これにより、利用者の利便性が向上することから、IRいしかわ鉄道においても、JR西日本の更新に併せて新たな車両を購入し、本県としては、同社の経営の安定化にも資することから、これを支援することといたしました。
広域道路ネットワークの整備につきましては、のと里山海道の四車線化について、志賀町上棚地内から南側へ延伸させ、のと里山海道で最長となるゆずりレーンを四月に供用開始することといたしました。また、内灘町白帆台ニュータウン付近で整備を進めてきた新たなインターチェンジについては、同町の意向を踏まえ、名称を「内灘白帆台インターチェンジ」として本年秋に供用開始することといたしました。
金沢外環状道路海側幹線の金沢市大河端町から福久町間については、浅野川に架かる橋りょうや国道八号と接続する区間の工事が順調に進捗していることから、新幹線県内全線開業までの山側二車線での暫定供用を目指してまいります。
木場潟公園の東園地につきましては、(株)小松製作所との協定に基づき、「新たな里山再生のモデル」となる公園として、新幹線県内全線開業までの第一期整備区域の供用を目指し、整備を進めることとしております。来年度は、園地の造成工事を本格化させるほか、里山学習などの活動拠点となる「里山交流ハウス(仮称)」や、年間を通して野菜の収穫体験が楽しめる「農業体験ハウス(仮称)」、未利用間伐材を活用した資源の循環を学習できる「里山資源再生ハウス(仮称)」の実施設計に着手いたします。
いしかわ動物園につきましては、カンガルーの展示施設の改修を進めているところであり、四月にも供用を開始することとしております。加えて、動物とのふれあいの充実を求める声が多いことから、動物の生態や命の大切さを学びながらふれあうことができる全天候型の施設を、来年春のオープンを目指し整備することといたしました。
以上
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