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ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 県議会の議案説明要旨 - 平成22年2月1日 - 6  安全でうるおい豊かな環境づくりについて

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更新日:2010年4月7日

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県議会の議案説明要旨 - 平成22年2月1日 - 6  安全でうるおい豊かな環境づくりについて

◎  主な施策の概要について

6  安全でうるおい豊かな環境づくりについて

第六は、「安全でうるおい豊かな環境づくり」についてであります。

先日、金沢市上山町地内において、人家裏の山腹が崩壊し、土砂災害が発生いたしました。幸いにも、人的被害はなかったものの、現在、避難勧告が出されているところであります。県といたしましては、速やかに応急対策を進め、一日も早く本格復旧工事に着手し、避難勧告が早期に解除されるよう、全力を挙げて取り組んでいく所存であります。

このほか、土砂災害対策といたしましては、引き続き、要援護者関連施設等が保全対象となっている砂防ダムについて、堆積土砂の除去や補修などの緊急対策工事を優先的に進めるとともに、「避難支援ガイドライン」を今年度内に作成し、順次、施設管理者にお示しすることにより、災害発生に備えた初動対応の強化を支援していくこととしております。

治水対策につきましては、試験湛水を行っている北河内ダムが本年六月に供用開始するほか、辰巳ダムについても、平成二十四年度の完成を目指し、本体工事を着実に進めてまいります。

また、地震災害対策として、県立学校の校舎等の耐震補強工事を促進するほか、橋梁の安全性の確保と長寿命化を図るため、補修工事を促進いたします。

さらに、自主防災組織の連携強化を図るため、新たに市町における連絡協議会の設置を支援するとともに、自主防災組織のリーダーを対象としたフォローアップ研修を実施するなど、地域の防災力強化に向けた取り組みを引き続き実施してまいります。

医療提供体制の確保・充実につきましては、昨年七月に委嘱した「ふるさと石川の医療大使」の方々にご協力をいただく取り組みとして、来年度は新たに、「ふるさと石川の医療を守る集いin能登(仮称)」を開催いたします。県内外から医師の方々を招聘し、能登北部地域の医療機関の視察や関係者との情報交換・交流を実施することとしており、この機会を捉えて、UIターンを希望する医師の情報を収集するとともに、その情報を活かし、能登北部地域での就業に向けた働きかけを積極的に行ってまいりたいと考えております。

また、引き続き、県外の著名な指導医を招聘し、県内の臨床研修病院における指導体制や指導技術の向上を図ると同時に、医学生や臨床研修医向けのシンポジウムなどを開催し、臨床研修医の確保を図ります。加えて、医学生に対する修学資金の貸与をはじめ、高校生を対象とした「医学部進学セミナー」の開催、金沢大学での寄附講座の設置による教育・指導体制の確立など、将来の医師確保に向けた取り組みも着実に進めてまいります。

中央病院につきましては、本年四月から患者七人に看護師一人を配置する「七対一看護体制」を導入し、手厚い看護を実施するとともに、新たな放射線治療施設が完成する本年秋から、北陸最先端の放射線治療装置によるがん治療を開始することとしております。

今般、国に申請していた本県の地域医療再生計画が採択され、地域医療再生臨時特例交付金五十億円の交付が決定いたしました。今年度中に基金を造成し、来年度から平成二十五年度までの四年間で、医師の確保対策をはじめ、周産期医療体制の充実、救急医療体制の強化、看護師の確保対策など、本県における地域医療の充実を図っていく所存であります。なお、この基金を活用する具体の施策については、今後、関係機関等との調整を進め、来年度の補正予算から順次対応することとしております。

新型インフルエンザにつきましては、現在、県内の患者数が減少傾向にあることから、県内における感染者数のピークは過ぎたものと考えておりますが、依然として流行は続いており、引き続き、県民の皆様に対して感染の拡大防止に向けた注意喚起を行うとともに、医療体制の確保に努めてまいります。

肝炎患者の方々への支援につきましては、来年度から新たに、医療費の自己負担を更に軽減すると同時に、助成対象となる治療も追加し、医療費助成を拡充いたします。

消費者行政の充実につきましては、消費者行政活性化基金を活用し、引き続き、県消費生活支援センターの機能強化を図ると同時に、市町の専任相談員の増員など、県民に身近な市町における相談体制の充実・強化を積極的に支援してまいります。

警察署の整備につきましては、昨年六月に策定された「警察署機能強化計画」において、松任警察署と鶴来警察署を統合して新設することとされた「白山警察署」について、この度、警察活動を行う上で適地であるとの警察本部の意向及び地元市町の要望等を踏まえ、白山市倉光地内に新設することといたしました。警察官の増員により狭隘化が著しい松任警察署の現状を早期に解消するためにも、平成二十四年四月には供用を開始したいと考えており、白山市と連携・協力し、用地交渉を進めると同時に、並行して、新庁舎の建設に向けた設計を進めてまいります。

地球温暖化防止対策につきましては、国民生活のあらゆる場面において、温室効果ガスの排出抑制に向けた取り組みを更に進めていくことが求められております。

このため、本県においても、県民エコライフ大作戦の展開、いしかわ版環境ISOの普及、エコリビングに繋がる住宅の整備・改修に対する助成など、民生部門を中心に多様な施策を展開してきたところであり、引き続き、地球温暖化対策等推進基金も活用し、取り組みの裾野の拡大を図ってまいります。

また、本年四月に産業振興ゾーン内で開設する「いしかわエコハウス(仮称)」については、環境負荷の少ない住宅の建設や設備、暮らし方の工夫などに関する情報を提供すると同時に、最新の省エネ技術等を県民の皆様に体験していただくほか、県内の工務店や設備事業者等に知識や技術を普及する機能も持たせることとしております。さらに、環境団体の活動拠点や環境教育の場としても活用し、多様な環境人材の育成とネットワークづくりを進めてまいりたいと考えております。

生物多様性の確保につきましては、本年は、国連が定めた「国際生物多様性年」であり、十月には、名古屋市で「生物多様性条約第十回締約国会議(COP10)」が開催されます。県といたしましては、このCOP10の期間中に、オペレーティング・ユニットや金沢大学などと連携し、里山里海をテーマに本県の取り組みを情報発信するほか、十月二十三日・二十四日の両日には、会議参加者による本県の里山里海の視察(エクスカーション)を実施したいと考えております。

また、これまで、アフメド・ジョグラフ国連生物多様性条約事務局長や環境省などに対しまして、国際生物多様性年を締めくくるクロージングイベントの本県での開催を働きかけてまいりましたが、今般、本県での開催が正式決定いたしました。COP10の成果等を世界にアピールするクロージングイベントの開催地として、本県が選ばれた意義は大きく、本県の里山里海の素晴らしさや利用・保全の取り組みが高く評価されたものと考えております。世界に対して力強いメッセージを発信すると同時に、地域の取り組みの重要性について再認識する場となるよう、今後、国連や環境省、開催地となる金沢市と連携し、諸準備に万全を期していく所存であります。

さらに、本県のトキが最初の繁殖期を迎える本年五月には、第六十四回愛鳥週間「全国野鳥保護のつどい」が県立音楽堂で開催されることが既に決定しており、トキや生物多様性に関するシンポジウムも併せて開催することとしております。

こうしたイベントの開催に加え、来年度には、現在策定を進めている「生物多様性戦略ビジョン」を取りまとめることとしており、このビジョンを拠り所として、里山里海の利用・保全を中心に、生物多様性の確保に向けた取り組みを更に充実してまいります。

 

以上

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所属課:知事室秘書課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1221

ファクス番号:076-225-1222

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