県議会の議案説明要旨 - 平成22年2月1日 - 平成22年度当初予算の概要について

◎  平成22年度当初予算の概要について

本日、ここに、平成二十二年第一回県議会定例会が開かれるにあたり、提案をいたしました平成二十二年度一般会計当初予算及び特別会計当初予算並びにその他の諸議案につきまして、その大要をご説明申し上げます。
  
はじめに、去る一月六日、名誉県民の蓮田修吾郎先生がご逝去されました。長年にわたり芸術文化に尽くされた故人のご功績を偲び、改めてここに深く敬意を表しますとともに、安らかなご冥福をお祈り申し上げる次第であります。

先月八日、本県でのトキの分散飼育が始まりました。二組のつがいが佐渡から石川の地に移送されたこの日は、四十年前の昭和四十五年に、本州最後のトキ「能里」が穴水町で捕獲され、佐渡に移送された日であり、まさにその記念すべき日に、トキが本県へ里帰りしたことに深い感慨を覚えるものであります。

その後、四羽のトキは、新たな環境にも慣れ、飼育は順調に進んでおり、今後とも、飼育・繁殖技術の向上に努め、本県での繁殖を成功させるべく、最善を尽くしてまいる所存であります。

また、四十年ぶりに里帰りしたこのトキの姿を多くの県民の皆様にご覧いただくため、先月十七日、いしかわ動物園内に「トキ展示・映像コーナー」を開設いたしました。今後、トキと人との関わりに関する調査の成果を展示内容に逐次反映させていくとともに、本年夏には、歴史博物館において、トキをテーマとした特別展「トキ舞う空へ」も開催することとしており、かつてトキが生息していた里山の環境について、県民の皆様に理解を深めていただき、今後の里山保全活動の裾野の拡大に繋がることを期待しております。

 

以上

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