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更新日:2025年12月18日

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「加賀料理」が国の登録無形文化財に登録

「加賀料理」が国の登録無形文化財に登録

令和7年12月18日に「加賀料理」が登録無形文化財に登録されました。

登録無形文化財「加賀料理」の概要

  加賀料理は、江戸時代の加賀藩による文化振興策の影響を大きく受けながら発達した、日本料理の一類型である。
  加賀藩では、「加賀百万石」の栄華を誇る前田家の庇護によって、美術工芸の職人の招致・育成や茶道の保護などの文化振興策が展開され、豪壮な武家文化が育まれてきた。その際、当地では魚介類をはじめとする食材に恵まれていたことから、食文化も並行して発展することとなり、儀礼料理が成立した後に会席料理の要素も加わることで、近代以降に加賀料理の様式が形成された。
  同藩の文化振興策を通じて育まれた、文化を貴ぶ気風と美術工芸の技術は、陶芸と漆芸の発展を促し、食器類にも多大な影響を及ぼした。その結果、加賀料理では、これらの適切な組み合わせによって品位を高め、料理全体に華やかさと節度の緩急を織り込む様式が定着した。

  わざの担い手は、料理・しつらい・接遇を統括し、もてなしの演出をおこなう主人、調理を通じて食を表現する料理人、料理及びしつらいにこめた文化的意味を、接遇を通じて客に提供する女将・仲居である。これら3者の協働は、食を通じた「加賀らしさ」の巧みな表現活動となっており、加賀料理のわざが、食の受け手の五感を刺激する総合芸術として成立している様を示している。
  以上のように加賀料理のわざは、芸術上の価値が高く、かつ、生活文化に係る歴史上の意義を有するものである。

登録の要件

一  食を通じて「加賀らしさ」を表現することで、客をもてなすこと。
二  次の点を踏まえて「加賀らしさ」を表現すること。
      1 加賀及び能登地方の地理的・歴史的特質を反映させること。
      2 加賀及び能登地方の伝統的な美意識に沿った華やかさ、節度及び品位を保持すること。
      3 加賀及び能登地方で生産された伝統工芸品を組み込むこと。
三  料理、しつらい及び接遇を統括し、もてなしの演出をおこなうこと。
四  伝統的な加賀料理の特質を保持すること。
五  料理及びしつらいに込めた文化的意味を、接遇を通じて客に提供すること。

保持団体

名    称:加賀料理技術保存会

会    長:大友 佐俊

所在地:石川県金沢市鞍月1-1 石川県商工労働部産業政策課内

 

お問い合わせ

所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1511

ファクス番号:076-225-1514

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