ホーム > 連絡先一覧 > 白山自然保護センター > 中宮展示館 > 中宮展示館 自然情報 令和5年9月16日~9月30日
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◆◇◆トピックス◆◇◆
この日は久しぶりにイヌワシが飛んでくれたのですが、突然林の中に急降下し、出てきた時に何やら枝のようなものを持っていました。イヌワシはもし幼鳥が生まれていたら、この時期は幼鳥に生きていく上でのあれこれを教える時期になります。でも今年も幼鳥は確認されていません。少し早いですが巣作りに入ったのか、それとも巣を直すために枝を持って行ったのか‥。理由は定かではありませんが、とにかくペアで仲良くいてくれると嬉しいです。
林に下りた後枝のようなものを持って飛んでいきました
旋回するイヌワシ
展示館周辺の見回りをしていたら、足元に動くものが。見るとカラスアゲハの翅が見えました。もう弱っていて飛べなくなってしまったのかなと思い見ていたら、枯れ葉の中からオオスズメバチが顔を出しました。動いていたのはオオスズメバチがカラスアゲハを運んでいたからだったようです。少し離れて観察していたのですが、オオスズメバチはゴソゴソと動き、突然「ブーン!」とホバリングするではないですか。ビックリしましたが、どうやらエサとして運ぼうとしたようで、防御態勢を取る私には目もくれず遠くに飛んでいきました。この時期はスズメバチの動きも活発になるので十分注意が必要ですね。
枯れ葉の下から顔を出すオオスズメバチ
幼虫のエサになるように蝶の体を細かくしていたのかと思われます
この日は、土日祝日にガイドに来て頂いているガイドボランティアさん達の自主研修が中宮展示館で行われました。秋の観察路の様子や周辺の生き物たちの痕跡などを探したりしました。自然の事は分かっているつもりでも、それでもまだまだ知らない事も多い。いつも探求心を絶やさないガイドさん達。普段は1~2名でガイドをして頂いているので、大人数だとまた違う視点もあり勉強になるとの事。これからもよろしくお願い致します。
生き物の痕跡を探す
秋の植物を学ぶ
観察された 花・実 |
ミズヒキ、ゲンノショウコ、ハクサンアザミ、ツリフネソウ、サワアザミ、サンインヒキオコシ、アキノウナギツカミ、ミゾソバ、サラシナショウマ、ダイモンジソウ、オヤマボクチ、ノコンギク、イヌタデ、ハナタデ、アキノキリンソウ、ヤクシソウ、コマユミ(実)、クサギ(実)、クズ(実)、ミズキ(実)など |
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哺乳類 | ニホンザル、ヒメネズミ |
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鳥類 | イヌワシ、クマタカ、トビ、オオアカゲラ、カワガラス、カケス、ヤマセミ、キセキレイ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、コゲラ、ヤマガラ、ヒガラなど |
爬虫類 |
ニホントカゲ、シマヘビ |
両生類 | カジカガエル |
昆虫 | ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、サカハチチョウ、ヒメウラナミジャノメ、アサギマダラ、ルリタテハ、アカタテハ、ミドリヒョウモン、ウラギンシジミ、ルリシジミ、ウラナミシジミ、クスサン、オオスズメバチ、アキアカネ、トゲカメムシ、クサギカメムシ、アカスジキンカメムシの幼虫、フキバッタなど |
その他 | イワナ |
ヤクシソウ(9月23日)
クサギの実(9月23日)
サンインヒキオコシ(9月24日)
コマユミの実(9月25日)
ハクサンアザミ(9月30日)
ミゾソバ(9月30日)
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