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更新日:2022年8月2日

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―上海駐在員便り  2022年8月―

着任のご挨拶

 

  皆様、はじめまして。この度、石川県上海事務所の第10代目駐在員として着任しました湊理央(みなと りょう)と申します。日中国交正常化50周年という節目にこのような任務に携われることを大変嬉しく思います。どうぞよろしくお願いします。

  簡単に自己紹介させていただきますと、私は、政府系の中小企業支援機関で11年間東京および石川で勤務した後、石川県へ入庁しました。県庁職員としての最初の4年間は、(公財)いしかわ農業総合支援機構で県産食材の販路開拓支援に携わり、昨年の4月から商工労働部産業政策課に異動し、主に県内企業の商品開発支援業務に従事してまいりました。そして今回、県海外事務所駐在員という身に余る大役を仰せつかり、その責任の重さをひしひしと感じつつも、同時に、異国の地で新しい環境に身を置くことにワクワクしております。

  (この原稿を書いている7月15日時点で)上海での生活が始まり2週間ほど経ちますが、もはや上海市民の生活習慣の一つになっている連日のPCR検査や、日常で必要となる各種アプリの設定や操作方法の確認など、生活の立ち上げに必要なことが多々あり、ひと息つく余裕もなかなかありません。と同時に、「ようやく中国に来たんだな」という実感が湧いております。

  さて、日本では、7月に入り新規感染者数が増加し、11日には感染拡大の第7波に入ったとの報道もあり、警戒感が強まっていることと思います。そのような中、ロックダウンが明けた中国へこれから赴任する方や、一時帰国していてそろそろ中国へ戻ろうかという方もいると思いますので、少しでも参考になるよう、今回の私の渡航体験記を紹介させていただきます。

■中国への渡航にあたり

  2022年7月1日出発分から、出発前検査や隔離期間が緩和されました。私が渡航したのは6月下旬、ちょうど切り替わりの前後で、少し現状と異なる箇所があるため、その部分は補足します。

  中国への渡航前には、以下の検査・登録が必要となります。

1   出発日の2日前に、1回目のPCR検査

2   出発時刻の24時間前以降に、2回目のPCR検査

3   出発時刻の12時間前以降に、抗原検査(現在は不要)

4   出発時刻の24時間前から渡航前日18時までに、「健康宣言コード(Health Declaration Code)のオンライン上での申請・承認(日本を出国するために必要)

5   中国到着時刻の 24 時間前から出発時刻までに、「中国税関出入国健康申告」のオンライン上での申請(中国に入国するために必要)

  1 2 のPCR検査は中国駐日大使館が指定する検査機関で受けなければならず、かつ別々の機関で受ける必要があります。石川県にもいくつか検査機関がありますが、営業時間や証明書発行までの所要時間等が渡航スケジュールと合わないこともありますので、その場合は前もって上京し、都内の検査機関を利用するのがよいかと思います。

  4 5 のオンライン申請には、パスポートや戸籍謄本、eチケット、PCR検査陰性証明書など各種書類のアップロードや必要項目の記入(フライト情報、中国での住所や電話番号等)が求められ、タイムリミットもあるため、スマートフォンの操作には慣れておく必要があります。中国へ入国してからも何度もこれら情報の入力を求められるため、携帯への単語登録をしておくか、コピペできるようにしておくとスムーズかと思います。

  空港へも早めに到着しておくのがよいでしょう。事前にオンラインチェックインを済ませていても、一人ひとりの荷物が多く、また上記4 5 等の確認などチェック項目が多いのでどうしても時間がかかります。私は3時間前にチェックインカウンターに着きましたが、1時間ほど並びようやく荷物預け入れ等を済ませることができました。その後は平時の出国時と変わりません。

  そして上海浦東国際空港へ到着後、前方の座席グループから順番に降りるよう指示があり、最後尾にいた私は約50分後に降機。その後、予めオンライン申請していた「中国税関出入国健康申告」の提示・確認、PCR検査、入国審査、税関申告、浦東空港入境旅客情報登記(隔離のための個人情報登録)と進んでいきます。ここでも一人ひとりの確認事項が多く、QRコードのスキャンがうまくいかないなどトラブルもあるため時間がかかります。結局、飛行機を降りてから隔離ホテル行きのバスに乗るまで約5時間を要しました。

■隔離生活について

  私が渡航した6月下旬時点では、強制隔離14日間+健康観察7日間の計21日間の隔離が必要でしたが、7月1日以降はそれぞれ7日間+3日間の計10日間に短縮されています。私の場合、幸運にも隔離12日目に短縮の通知が出され、翌日に出られることになりました。

  上海市の場合、ホテルを自分で選ぶことができず、ホテルによって窓や冷蔵庫の有無、食事(弁当)の質、配送サービスの可否などが異なるため、隔離生活がどうなるかは運によるところが大きいです。また、私の場合は家族帯同(妻と娘2人)でしたが、家族の場合は部屋が分けられる場合もあると聞いていたので、最悪の場合を想定した荷造りをして挑みました。結果的に同じ部屋で過ごすことができ、トイレの水が流れにくいなど不便はありましたが、無事に家族共々体調を崩すことなく乗り切ることができました。これから渡航される方は、毎日3食とも中華弁当で飽きてくるので、インスタント食品を持ち込むこと、またホテルのwifiが繋がりにくいので、携帯simかモバイルwifiを持参することをおすすめします。ご家族で帯同される方は、お子様のお遊びグッズやお菓子なども忘れずに・・・。

  私自身、今回の赴任が公私ともに初めての中国となるので、どこへ行くにも、何をするにも初めての体験となります。ある意味「新鮮」な目で中国を見ることができるともいえるので、この誌面では、「新鮮な目で見る中国の今」をお届けしていきたいと思っております。

  最後になりますが、既に中国に進出されビジネスを行っておられる県内企業の皆様、これから進出をお考えの皆様、石川県人会の皆様等には、今後色々な場面でお世話になることと思いますので、若輩者ではございますが、これまでの駐在員同様、温かなご支援・ご指導をいただきますようお願い申し上げます。

 

(写真:事務所前にて、現地スタッフの郭と)

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お問い合わせ

所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1511

ファクス番号:076-225-1514

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