ホーム > しごと・産業 > 農業・畜産業 > 農業体験・人材確保・育成 > いしかわ農村ボランティア > 農村ボランティア体験記 その3
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草刈りとは全く無縁の場所で生まれ育った石川県職員Fが、人生で初めて刈払機を使い、草刈りボランティアに挑戦しました。
農村ボランティア、一度は参加してみたいとは思いながらも「刈払機なんて使ったこともない私が行っても、むしろ足を引っ張るだけでは…」と尻込みしていました。ところがある日、なんと「初心者向け刈払機講習会」なるものを発見!しかも無料。これはチャンスだと思い、思い切って参加することにしました。
9月27日の朝、慣れない早起きをして、新しく買った長靴や虫よけスプレー、帽子などをもって出発。刈払機は貸していただけるとのことで、身軽に参加できました。ありがたいことに、金沢駅・石川県庁・大乗寺公園から現地までの往復送迎バス(しかも無料!)があり、迷わず利用させていただきました。
現場に着くと、参加者15名分の刈払機がずらりと並んでおり、まるで小さな軍団のよう。まずは、マニュアルにそって刈払機の簡単な説明をうけました。初めて近くで刈払機を見ましたが、想像よりも大きく、自分の身長よりもはるかに大きいことにびっくり。持ってみると案外軽く、身長の低めな私でも余裕に持ち上げられました。
ところが、思わぬ壁が立ちはだかります――エンジンがかからない! スターターを何度引いても無反応で、開始早々汗だくに。やっとエンジンがかかったときのあの轟音には心底驚かされましたが、そんな余韻に浸る間もなく、いよいよ草刈り現場へ。

↑結構力がいります
到着したのは耕作放棄地。私の背丈ほどの草が一面に生い茂り、正直「これ、終わるのかな…」と心が折れかけました。ところが、いざ刈払機を動かしてみると、その威力たるや想像以上。目の前の草がどんどん倒れていき、気づけば夢中になっていました。案外すぐにコツをつかめて、私にとっては“草を刈る”こと自体はまったく難しくありませんでした(やはり一番の難関はエンジンでしたが)
9月下旬とはいえ日差しは強く、少し動くだけで汗が噴き出るような暑さ。そろそろ限界かと思っていたその時、受け入れ隊の方からアイスの差し入れが・・・!今年食べたどのアイスよりも、まさに五臓六腑に染みわたるおいしさでした。作業を終える頃には、あの鬱蒼とした草原が見違えるほどきれいに整い、胸いっぱいの達成感に包まれました。

刈払機は、私の人生とは無縁のものだと思っていました。それも、“男性の道具“という固定概念があったのですが、今回参加してみると、女性は自分だけでなく数人の方が参加されていて、皆さん見事に使いこなしていました。
また、今までボランティア活動に興味はありましたが、実際に参加するのは初めてでした。ボランティアって、初心者がいっても足手まといだとか、一人で参加するのはおっくうだとか思っていたのですが、そんな心配は杞憂でした。参加してみると、一人で参加されている方が多く、困ったときには自然と助け合いが生まれ、初対面ながらも連帯感が芽生えるのを感じました。

この刈払機講習会がなかったら、おそらく一生無縁だったような気がします。農村ボランティアは刈払機を使用するボランティアが多いので、これから自分もそれに参加できるようになったと思うと、微力ながらも地域に貢献できる気がして、とてもわくわくします。
「刈払機講習会、すごく助かった」という声が多く、皆さん同じことを考えているんだなとうれしく思いました。
私と同じようにボランティアに興味はあるけど、腰が重いという方にはぜひ一度参加してみていただきたいです。腰が重たい理由が、かつての私と同じなら、なおさら。きっと想像以上に楽しく、そして心が軽くなるはずです◎
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