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更新日:2010年3月19日

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アギシコギクザクラ・ヒウチダニキクザクラ

アギシコギクザクラ

輪島市門前町南カ262

アギシコギクザクラ1アギシコギクザクラ2
県指定天然記念物  昭和43年8月6日指定

ヤマザクラ系菊咲き品種。花径はケタノシロキクザクラの平均2.5cmに比し、3.5cmと大きい。ケタノシロキクザクラは緑芽で花つぼみは桜色、開花にしたがい純白になるが、本種は、茶芽で、花つぼみはより桃色であり、全開するとほとんど純白になる。がく片5枚の内側に内がく5片を互生し、花弁は170~200、雄ずい60~30、雌ずい2~17。一段咲き、まれに二段咲きで、花員総数は120~250あり、あきらかにケタノシロキクザクラより増員を示している。ここに花員(花葉員数)というのは、花を構成する各員すなわち、がく、花弁・雄ずい・雌ずいの総数をいう。各員は、互いに中間形をとるものが多く混ざり、がく様花弁・旗弁・雄ずい様花弁・花弁様雄ずい・不完全雌ずい・葉化雌ずい(葉形果葉)などをみることができる。まれに結実する。
品種名は藩政時代、この地区18カ村を阿岸郷と称したことに因む。
学名:Prunus jamasakura SIEBOLD cv. Agishi-kogikuzakura
昭和60年「石川県の文化財」より

 

ヒウチダニキクザクラ

羽咋郡志賀町火打谷

ヒウチダニキクザクラ1ヒウチダニキクザクラ2
県指定天然記念物  昭和43年8月6日指定

ヤマザクラ系菊咲き品種。ケタノシロキクザクラに比し、葉・芽の若い部分はより赤褐色の赤芽で、花も桜色である。花径は3.3~4.0cm、花托は底部から隆起し、かつ、がく筒は上部を外側に反巻して、ここにも花葉をつける。反巻がく筒の花(外輪花)を開かせたあとに隆起花托につく花葉を伸長して内輪花を開かせる、いわゆる二段咲きが普通である。隆起花托の頂部が二裂しておのおのに花葉多数をつけ、内輪花の中心が二つある双旋花をみることも多い。がく筒は野生のヤマザクラやケタノシロキクザクラの長円筒状錘形でなくて、反巻させたがく筒の分の長さを減じ、隆起花托の膨大のために内部から圧し広げられたような上部の広がった円錐状となっている。花葉員数は150~300で、うち花弁は110~210、雄ずいはほとんど不完全で90~40、雌ずい2~15はまれに完全な形もあるが、ほとんど不稔で雄ずいの花弁、雌ずいの葉化、さらには弁化の傾向が甚だしい。結実しない。
学名:Prunus jamasakura SIEBOLD cv. Hiuchidani-kikuzakura
昭和60年「石川県の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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