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更新日:2010年9月21日

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妙成寺庭園・二俣本泉寺九山八海の庭

妙成寺庭園

江戸時代
羽咋市滝谷町ヨ-1
指定面積  約300平方メートル

妙成寺庭園
県指定名勝  昭和45年11月25日指定

妙成寺書院の庭園は、書院の前庭として作庭されたもので、祖師堂と書院との間にある、自然の山畔崖地を利用した池泉観賞式の書院庭園である。池泉は細長く護岸石組がなされ、崖地上部の樹林を背景に、三尊石様の石組みや景石、亭々としたマキの樹と築山風に大刈込したサツキの古木などが配されている。左手の集団石組の部分や崖地上部から池泉石組にかけて枯山水の石組がみられ、池泉には水が溜っている。現況は池泉と枯山水併用の庭園となっているが、もともと枯山水庭園であったと考えられる。とくに、この庭園の書院から山畔部にかけて、遠く五重塔を借景にとりいれた手法は、この庭園の見所で、素晴らしい景観を構成し、賞賛すべきである。
書院は江戸初期の万治2年(1659)の建立であり、庭園もその頃に築造されたものと考えられるが、庭の現状では地割も石組も江戸末期の手法となっている。
昭和60年「石川県の文化財」より

 二俣本泉寺九山八海の庭

室町時代
金沢市二俣町子-8、子-9
指定面積  808平方メートル

二俣本泉寺九山八海の庭
県指定名勝  昭和45年11月25日指定

当時は、本願寺蓮如の叔父宣祐(如乗)によって、嘉吉2年(1442)に開かれたと伝えられ、次いで蓮如の子の蓮乗・蓮悟が住した。蓮如は、宝徳年間(1449~1452)に初訪。約20年後の文明3年(1471)に再び訪れ、この時、本庭を造園したとされる。庫裡の北背面山麓に池を掘り、阿弥陀如来の浄土世界を象って、池中に六ヶ所の岩島を配し、自ら「九山八海」と名づけたと伝承される。室町期の典型的な庭であり、蓮如意匠の原型をとどめる数少ない庭の一つで、県下最古の中世庭園といえる。
きりたつ壁岩を背後に、池泉が掘られ、池中に大きな岩石の配石、年輪を重ねた御手植の檜の巨木、陰陽一対となす御硯石と御背比石、その間にある御腰掛石など、素朴で力強い表現となっている。池泉の西岸の部分の護岸が、池の護岸の手法とあまりにも異なっていることから、池泉は庫裡の北正面に今よりずっと広がっていたように思われる。
昭和60年「石川県の文化財」より

  

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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