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金沢市並木町 (河川敷)
県指定天然記念物 昭和15年1月6日指定
浅野川大橋から天神橋に至る左岸を鏡花のみちといい、その中程に梅ノ橋が復元されている。この間のクロマツの並木は、加賀藩三代藩主前田利常のときに植えられたものといわれる。
なお、街道に並木を栽植したのは、道敷の幅員を定め、旅客を風雪炎暑から保護し、河川を護岸するためで、加賀藩では北国街道・宮腰(金石)往還・野田往還や犀川・浅野川の堤防などに、慶長6年(1601)頃から植え始められたものという。
主な樹種はマツ(ほとんどクロマツ)で、まれにスギ・ハゼ・エノキなども植えられていた。並木町はマツのみだった模様。
昭和60年「石川県の文化財」より(一部改訂)
鳳珠郡能登町字宇出津
県指定天然記念物 昭和36年9月29日指定
常椿寺は、宇出津港を望む台地にある。種類はフジ(ノダフジ、ムラサキフジ)。幹周囲は3.5m、根元周囲は6.2mあり、地上12mのところで数本の枝に分かれるが、一の枝は西方に32m、南方45m伸び、ことに南側崖ぎわのタブノキ・エノキにまつわりついたものは高さ24mの梢までのぼっている。推定樹齢450年。開花は五月上・中旬。
常椿寺は、天文年間(1532~1555)に、宇出津崎山城主三宅宗隆の父統長(常椿)の菩提のため、七尾龍門寺の徳岩春幡を請じ創建したと伝えられ、宗隆没落後は、その子弥三右衛門を祖とするという宇出津・金沢の堂後屋が大檀那として支えた。なお、宇出津の近くには、藤波・藤ノ瀬など、フジのつく地名が知られている。
昭和60年「石川県の文化財」より
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