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珠洲市狼煙町カ74、タ15-1
指定面積 4,033平方メートル
県指定天然記念物 昭和40年3月17日指定
山伏山は、能登半島北東端の珠洲岬に臨む丘陵で、「鈴ケ嶽」と呼ばれ、地元では、いまも「ダケヤマ」と称しており、須須神社の旧社地とされ、奥宮が存する。平安時代から修験者の往来があり、山伏山の山名を生み出した。
社叢の約3ヘクタールは、スタジイ・アカガシなどを高木とする極相林に近い。石川県には、アカガシの野生が少なく、日本海側における北限的存在(東北限は新潟県にある)でもあり、ことに群落構成をなしていることが貴重と認められる。タブノキ・ヤブニッケイ・ツバキ・イタビカズラ・ムベ・オモトなどの暖地性植物や、ホクリクムヨウラン・ナニワズなどの、日本海側や北方性植物も混じえる照葉樹林の北限的群落を示している。
昭和60年「石川県の文化財」より
羽咋市寺家町
県指定天然記念物 昭和43年8月6日指定
ヤマザクラ系菊咲き品種。キクザクラ(菊桜)をはじめ、日本の多くの菊咲き諸品種はサトザクラ(オオシマザクラ系栽培型)であったが、能登地方を主に近年までに見出されたものは、いずれもヤマザクラ系であって、アギシコギクザクラ・ヒウチダニキクザクラ・ゼンショウジキクザクラ・ライコウジキクザクラや石川県白山市月橋槻橋神社にあるツキハシキクザクラは、ともに極めて近縁の品種と認められる。
ケタノシロキクザクラ原木は、気多神社神門に向かって左前方の石垣の上に植栽。数十年前に枯死した株から生じた傍芽による5幹である。がく片5枚の内側にはこれに互生して内がくがあり、花弁は50~160、雄ずい90~30。雌ずい3~12は一部葉化の傾向があり、花は白色、一段咲き、まれに二段咲き。弁数の多いものは花托の隆起がみられる。花葉員数(花員)80~220、完全果を2~6個ほどつける。
学名:Prunus jamasakura SIEBOLD cv. Haguiensis
昭和60年「石川県の文化財」より
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