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七尾市小島町西部 4~8 内
指定面積 4807.2平方メートル
県指定天然記念物 平成2年9月26日指定
岩屋化石層は、七尾市の西部丘陵地に在り、石灰質砂岩より構成されており、新生代新第三紀中新世に堆積した下部層と、その一部がその後に風化・侵食をうけて、新第三紀鮮新世に再堆積したと推定される上部層との2層からなる。
下部層は、石灰質粗粒砂岩からなり、主要な化石には、こけ虫類・貝化石・ウニ殻・サメの歯等がある。上部層は、下部層よりやや細粒な石灰質砂岩からなり、貝化石・有孔虫・サメの歯が包含されている。
この「岩屋化石層」は、化石の質・量からみて、日本でも有数の化石の宝庫であり、古生物学研究史からも重要である。特に、学名に七尾と能登の名を冠した「ナナオクラミス・ノトエンシス」は貴重である。
このように貴重な化石包含層は、本県では希有であり、地質学・古生物学上、極めて貴重な文化財である。
輪島市深見町40字60番2
県指定天然記念物 平成3年10月4日指定
輪島市深見町の日本海側に面した海岸に位置する櫟原北代比古神社の社叢林は、冬期間、季節風の影響を強く受ける。風衝側は風・波の浸蝕により、急崖となっており、クロマツ、ケヤキ林となっているが、風背側は、強風に当たらないため、この地域の極相林である暖帯性のタブの林が成立している。
タブ林は高木層にタブが繁茂し、亜高木層にはヤブツバキ・ヤブニッケイ、低木層にはヒメアオキ・トベラ、草木層にはオニヤブソテツが優先するタブ~イノデ群集(オニヤブリテツ亜群集)を形成しており、林内のイタビカズラ、ヤツデの存在が暖帯林の林相を強く表示しており、県内におけるタブ林の自然植生を示す標本として学術上、貴重である。
全体として、良好に保存されており、古来、地元住民により大切に護られてきたことがうかがわれる。
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