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日本では、マダニに咬まれて感染する病気として知られているものに、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、日本紅斑熱、ライム病、ダニ媒介脳炎があります。また、ツツガムシと呼ばれる小型のダニの一種に咬まれて発症することがあるつつが虫病も発生しています。
つつが虫病、日本紅斑熱、ライム病は、細菌による感染症のため、抗菌薬による治療が可能です。
一方、SFTS、ダニ媒介脳炎は、ウイルスによる感染症のため、現在のところ治療法はありません。
予防にはマダニに咬まれないことが重要です。草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、以下のことに気をつけましょう。
〈参考〉マダニによる感染症にご注意下さい!(PDF:479KB)
マダニに咬まれた際は、無理に引き抜くとマダニの一部が皮膚内に残ることがあります。直接ダニをとったりつぶしたりせず、すぐに医療機関で処置してもらいましょう。
マダニに咬まれた後に発熱等の症状が出た場合は、早めに医療機関を受診して下さい。
県内において、「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者が確認されました。(2015年9月2日)
SFTSは多くの場合、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることにより感染します。このため、患者はマダニの活動期である春から秋にかけて発生しています。
SFTSを発症した犬からヒトに感染し、発症した事例が確認されました。 また、体調不良のネコからの咬傷歴がある人がSFTEを発症し死亡した事例が確認されました。
主な症状は発熱と消化器症状で、重症化し、死亡することもあります。
〈参考〉
ダニ媒介脳炎については、日本では北海道で患者発生が確認されています。日本ではあまり知られていませんが、世界では決してまれな病気ではありません。
〈参考〉
「国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に対する診断・治療・予防法の開発及びヒトへの感染リスクの解明等に関する研究」(研究代表者:西條政幸)」において、医療機関等からのSFTSに関する診療の相談が可能な医療機関がとりまとめられました。
SFTSは、治療法がまだ確立しておらず、早期診断および早期対応が重要であるため、治療経験のある当該医療機関への迅速な相談をお願いします。
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