手足口病について
手足口病警報を解除しました(令和6年12月11日発表)
石川県感染症発生動向調査(小児科29定点医療機関)における手足口病患者の定点あたりの報告数が、令和6年第48週(11月25日~12月1日)で、1.52 人、第49週(12月2日~12月8日)で、0.86 人となり、終息基準値(定点当たり2人)を2週連続で下回ったため、手足口病警報を解除しました。
手足口病の発生状況
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手足口病とは
どのような病気ですか?
- コクサッキーウイルスやエンテロウイルスの感染により、口の中、手のひら、足の裏などに2~3mmの水疱性の発疹が現れる、乳幼児に多い感染症です。
- 主に夏季に流行する感染症ですが、秋から冬にかけても多少の発生が見られます。
症状は?
- 感染してから3日~5日後に、口の中、手のひら、足の裏などに2~3mmの水疱性の発疹が現れます。
(出展:国立感染症研究所ホームページ「手足口病とは」)(外部リンク)
- 発熱は約1/3に見られますが、38℃以下のことがほとんどであり、高熱が続くことは通常はありません。
- 通常は、数日間で治癒する予後良好な疾患ですが、まれに髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症を起こすことがあります。
- 経過観察をしっかりと行い、次のような症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
〇高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる
〇視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう
〇水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしている
治療法は?
- 特別な治療法はなく、患者の症状に合わせた対症療法が中心となります。
- 口の中に発疹ができると、食事や水分が摂りにくくなるため、柔らかく薄味の食事を工夫し、何よりも水分補給を心がけることが重要です。
感染経路は?
主に飛沫感染、接触感染あるいは経口感染によって感染します。(潜伏期間:3~5日)
- 飛沫感染:患者の唾液などに含まれるウイルスが、咳・くしゃみ・会話などにより飛散し、口の中に入ることで感染します。
- 接触感染:患者が使用したタオルやコップ、触ったドアノブなどを介して手指にウイルスが付着し、その手で口などを触ることで感染します。
- 経口感染:患者の便中に排泄されたウイルスが、口の中に入ることで感染します。
感染を予防するために
手足口病を予防し、感染を拡げないために、以下について注意しましょう。
1.流水と石鹸によるこまめな手洗いを心がけましょう。
- 手足口病の原因ウイルスは、アルコール消毒が効きにくいため、流水と石鹸で、手指に付着したウイルスをしっかりと洗い流すことが重要です。
- また、ウイルスが体内に入らないように、むやみに口などを触らないようにしましょう。
2.便などの排泄物を適切に処理することが大切です。
- 手足口病は、治った後も比較的長い期間(2~4週間)便の中にウイルスが排泄されます。排泄物を適切に処理し、排便後やおむつ交換の後などにしっかりと手を洗いましょう。
3.手足口病にかかった方との密接な接触は避け、タオル等の共有は避けましょう。
4.十分な睡眠やバランスの良い食事を日頃から心がけ、抵抗力を高めることも大切です。
関連情報
手足口病_感染対策チラシ(厚生労働省)(PDF:16,038KB)