更新日:2019年8月6日
麻しん(はしか)について
県民のみなさまへ
麻しんを疑う症状が出現した場合は、感染拡大を防ぐため、必ず事前に医療機関に電話をして、麻しんの疑いがあることを伝えたうえで、速やかに医療機関を受診してください。
厚生労働省ホームページ麻しん(はしか)に対するQ&A(外部リンク)
相談は、最寄りの保健所にご相談ください。
- 南加賀保健福祉センター:0761-22-0796
- 石川中央保健福祉センター:076-275-2250
- 能登中部保健福祉センター:0767-53-2482
- 能登北部保健福祉センター:0768-22-2011
- 金沢市保健所:076-234-5116
医療機関のみなさまへ
発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、麻しんの予防接種歴や海外渡航歴及び国内旅行歴の確認など、麻しんを念頭においた診療を行っていただくとともに、臨床症状から麻しんと診断した場合は、速やかに最寄りの保健所へご連絡いただきますようお願いします。
麻しんを疑う患者を診察した際は、個室管理を行う等、麻しんの感染力の強さを踏まえた院内感染対策を実施してください。
麻しんは感染症法に基づく5類感染症に規定されており、直ちに最寄りの保健所へ届出が必要です。
石川県では、麻しん対策の効果的な取り組みを促進するため、関係機関の役割等を記載した「石川県麻しん対策マニュアル」を作成しました。本マニュアルに基づき、麻しん対策の実施にご協力いただきますようお願いします。
(参考)
麻しん(はしか)は、世界で流行している感染症です
海外に行く前に
- 麻しんの予防接種歴を母子手帳などで確認しましょう 。
- 予防接種を2回接種していない方は、予防接種を検討してください 。
- 麻しんの既往歴や予防接種歴が不明の場合は、抗体検査を検討してください 。
帰国した後に
- 帰国後2週間程度は健康状態(特に、高い熱や全身の発しん、咳、鼻水、目の充血などの症状)に注意しましょう 。
麻しん流行国の情報は、厚生労働省検疫所FORTHホームページ(外部リンク)をご参照ください。
麻しん(はしか)ってどんな病気?
- 麻しんは、麻しんウイルスによって引き起こされる急性の全身感染症です。
- 感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染で、その感染力は非常に強いと言われています。免疫を持っていない人が感染するとほぼ100%発症し、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。
- 潜伏期間は10~12日とされており、その後、発熱や咳、鼻水等の症状(カタル症状)が現れます。これらが数日続いた後、口腔内に麻しんに特徴的とされる白い粘膜疹(コプリック斑)が現れます。コプリック斑が出ると、一旦熱が下がったように思いますが、すぐに39℃以上の高熱と発疹が出現します。
- 肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
麻しんの予防には、予防接種が有効です
麻しんは感染力が強く、空気感染もするので、手洗い、マスクのみで予防はできません。
麻しんの効果的な予防方法は、麻しんワクチンの接種です
- 麻しん含有ワクチン(主に接種されているのは、MR(麻しん風しん混合)ワクチン)を接種することによって、95%以上の人が麻しんウイルスに対する免疫を獲得することができると言われています。また、2回の接種を受けることで免疫が増強され、1回の接種では免疫が付かなかった5%未満の人に免疫をつけることができます。
幼児期の定期接種は接種券が届いたらできる限り早く接種して下さい
《定期接種の対象》第1期:1歳~2歳の誕生日の前日、第2期:小学校就学前の1年間
- 1歳児(第1期)と、小学校入学前1年間の幼児(第2期)は、予防接種法に基づく定期予防接種を受けることができます。対象年齢に該当するお子さんは、できるだけ早く予防接種を受けましょう。詳しくは、お住まいの市町にお問い合わせください。
麻しんの罹患歴、ワクチンの2回接種歴が確認できない場合には、麻しんワクチンの接種を行って下さい
- 任意接種(費用は自己負担)で受けることができます。麻しんにかかったことがない、ワクチンを接種したことがあるか分からない場合は、かかりつけの医療機関にご相談ください。
医療機関、児童福祉施設、学校等の施設は、職員等に対し、麻しんワクチンの接種を検討して下さい
幼児、児童、体力の弱い者などの麻しんに罹患すると重症化しやすい者と接する機会が多い施設は、職員等の罹患歴及び予防接種歴を確認し、未罹患であり、かつ、麻しんの予防接種を必要回数である2回接種していない場合には、予防接種を十分検討する必要があります。
《対象施設》医療機関、児童福祉施設等、学校等(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、高等専門学校、専修学校及び各種学校)
「石川県麻しん対策マニュアル」に基づき、予防接種の推進にご協力いただきますようお願いします。
麻しんの発生状況
平成27年3月27日付けで、世界保健機関西太平洋地域事務局により、日本が麻しんの排除状態(※)にあると認定されました。
しかし、その後も、渡航歴のある患者等の発生が全国で散見されています。
※麻しんの排除認定基準 : 適切なサーベイランス制度の下、土着株による麻しんの感染が3年間確認されないこと、または遺伝子型の解析によりそのことが示唆されること
(参考)