「石川県白山自然保護センター研究報告」（第28集）要約

「白山高山帯・亜高山帯における低地性植物の分布について」

野上達也
白山高山帯に分布が確認された低地性植物4種（マメ科シロツメクサ、オオバコ科オオバコ、キク科フキ、イネ科スズメノカタビラ）の白山における分布現況を明らかにした。

白山高山帯・亜高山帯における低地性植物の分布について（PDF：4,641KB）

「白山の登山道におけるキツネ、テン、オコジョの糞の内容（2001年）」

上馬康生・徳野力
2001年度に採集した白山の登山道におけるキツネ、テン、オコジョの食肉目3種の合計294個の糞について、登山道上の分布と内容物を調べ、一覧とした。詳しい分布と考察は主要登山道での同様の資料がそろった時点で行う。

白山の登山道におけるキツネ、テン、オコジョの糞の内容(2001年)（PDF：4,994KB）

「石川県内の野生ニホンザル個体群の生息状況」

太郎田均・伊沢紘生・志鷹敬三
1960年代から毎年実施されている調査で、2001年の1月及び2月に実施された現地調査結果を元に、白山麗のニホンザルの群れの数及び生息位置と群れの個体数、個体構成を明らかにした。観察された群れは15群、そのうちその構成や個体数、及び遊動域が確認されたのは10群であった。今回と従来の結果から群れの再検討を行い、手取川上流に生息する群れは18群であると推定した。

石川県内の野生ニホンザル個体群の生息状況（PDF：11,126KB）