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更新日:2018年11月26日

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知事の発言集 - 知事の窓 - 2018年秋季号

今や「数十年に一度」は「毎年ある」との用心で

  紅葉がピークをすぎ、兼六園では11月から風物詩の雪吊りが始まっています。湿気を含んだ北陸特有の重い雪から樹木を守る先人の知恵ですが、振り返ると、今年は本当に自然災害の多い年だったように思います。

  2月上旬の大雪に始まり、7月の西日本の豪雨、8月には能登が大雨に見舞われました。また、台風が頻繁に日本を直撃し、大地震が6月に大阪府北部、9月に北海道を襲いました。熱中症による死者が相次いだ猛暑も、そのひとつと言えるかもしれません。

  「数十年に一度」と言われる自然災害がこうも続くと、「毎年やって来る」と用心したほうがいいように思います。その意識が、万一の備えと機敏な対応にもつながります。

  今年の大雪では、北陸新幹線は通常どおり運行されましたが、それ以外の道路、鉄道、航空の交通網が寸断され、数日間、あわや陸の孤島といった状態に陥りました。特に、県境に近い国道8号の福井県側で、約1500台が3日間にわたり、立ち往生した件では、北陸自動車道との連携がうまくできていたら、あのような大渋滞は避けられたかもしれません。

  災害時にまず重視すべきは「安全確保」ですが、すべてマニュアルどおりにやればいいわけではありません。安全を十分見極めながら、その場その場で柔軟に運用する臨機応変さこそ重要です。県としても今回の大雪を教訓に、関係機関との連携をさらに密にして今冬に備える決意です。

  同時に、除雪では、地域における共助がとても大切です。私の住む町会では、皆さんが懸命に道路の除雪をしてくれたおかげで、歩行者も車も支障なく通行することができました。私もスコップを持って実感したのは、「積もって重くなってからでは腰を痛めるから、とにかくこまめに」でした。

  近年、空き家の増加などで、共助が難しくなっているのも事実ですが、枝折れを防ぐ雪吊りのように、雪のシーズン前に地域で支える共助のネットワークづくりについて話し合ってみてはいかがでしょうか。 

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