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更新日:2017年3月31日

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知事の発言集 - 知事の窓 - 2017年春季号

防災力を高める 堅固な“人の石垣”

 

   今年、ナホトカ号重油流出事故から20年、能登半島地震から10年を迎えました。重油流出事故では、除去作業に延べ10万人ものボランティアにご参加いただいたおかげで、今日の美しい石川の海があると思います。また、能登半島地震では、地域の強い絆によって安否確認が迅速に行われ、人的被害を最小限に食い止めることができました。この場を借り、あらためて感謝申し上げます。

   「天災は忘れた頃に来る」の有名な諺があるように、災害は突然やってきます。そのとき、発生直後の対応いかんで被害状況が大きく変わるとも言われ、この初動対応のカギを握るのが「自助」と「共助」です。

   「能登半島地震での地域の対応は共助のお手本だった」と、専門家からも高く評価されましたが、同時に「暮らしの安全・安心を高めるには、地域防災力の充実・強化が重要」と改めて痛感し、翌年から自主防災組織のリーダーとなる防災士の育成に乗り出しました。当初は、県内にある小学校の校下ごとに2人の計500人が目標でしたが、現在、県内の1町会1人に相当する4000人を超えています。また、避難所生活での女性特有の問題にも対処できるよう、2011年から育成に力を入れている女性防災士も、県内の避難所数に相当する1000人に達しました。

   正直、「これほど増えるとは!」とうれしい誤算ですが、こうした県民の皆さんの高い防災意識を追い風に、今後5カ年計画で防災士を8000人(うち女性2000人)に倍増させます。同時に防災に関する知識や技術の向上を図る研修もスタートさせ、「共助」体制を強化する考えです。また、毎年開いている県防災総合訓練に参加する地域住民が、能登半島地震以降、大きく増えており、「自助」意識の高まりも感じています。

   “人は石垣、人は城”。私としては「地域の防災力を高める“人の石垣”がより堅固になり、地域を守る大きな力へ」との期待膨らむ節目の春です。

 

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