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更新日:2010年9月24日

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― ニューヨーク駐在員便り 2006年1月―

ニューヨークにおけるギャラリー


最近ソーホーに出店したユニクロ

ューヨークでギャラリー(画廊)街というと、ソーホー(SOHO、ハウストン通りの南側South of Houston Street)地区が有名ですが、1960年代以降ソーホーが芸術家の街として有名になったのは、第2次世界大戦後に貧しい芸術家やデザイナーの卵が、廃業した繊維工場や倉庫など19世紀末に建てられたキャストアイアン建築(柱や外壁に鉄を使用する鋳鉄建築)の広くて天井が高く賃料が安い建物を求めて集まり、それらをロフトやアトリエに改造していったことが始まりでした。ところが近年、文化、芸術の街として賑わうにつれ、次々と高級ブティックや個性的な店舗がオープンし、訪問客が激増しました。その結果、ソーホーがゆっくりと静かにアートを鑑賞する環境でなくなってきたこと、不動産価格があまりに高騰しスペースの確保が困難になってきたこと、などを理由にギャラリーが次々とチェルシー(Chelsea)地区に移動しています。

ェルシーはソーホーから北西へ2kmほど離れた、また先月号で紹介したジャビッツセンターから10ブロックほど南下したハドソン川東岸の地区で、老朽化した倉庫、自動車修理工場、駐車場、洗車場などばかりが目立っていましたが、近年、まるでかつてのソーホーのようにギャラリーが次々と集積し始めています。金沢美術工芸大学を卒業しニューヨーク石川県人会のメンバーでもある大西ななさんのONISHIギャラリーも、この流れに乗ってチェルシー地区にオープンしました。12月8日に開催されたオープニングセレモニーでは、多くの人々が集まり、ギャラリーのオープンを祝福していましたが、来場者の中には国連ビルのギャラリー担当者もいました。この担当者は、大西さんがコーディネートした加賀友禅作家である上坂幸栄さんの国連ビルでの展覧会以来の付き合いだそうです。9月に開催された上坂さんの個展のオープニングレセプションでは、北岡国連大使の挨拶に続き谷本石川県知事や山出金沢市長の祝辞も披露されるなど、盛大に行われました。国連職員の通用ロビーに特設されたギャラリーには世界各国の国連職員らが集い、日本の和服、インドのサリーなど様々な衣装に身を包んだ人々が加賀友禅の美を鑑賞するという、ニューヨークの中でもひときわ国際色豊かな国連ならではの雰囲気で賑わっていました。


レセプションでの大西さん


国連ビルでの上坂さん

て、ジョン・クリストフィックさんの後任として、エリザベス・トマソンさんが着任して1ヶ月が過ぎ去りました。米国のテキサス大学卒で、在学中には英国のロンドン大学及びオックスフォード大学、メキシコのグアナファト大学への留学経験、大学卒業後はJETプログラム(語学指導等を行う外国青年招致事業、The Japan Exchange and Teaching Programme)による静岡県での高校英語教師の経験を持ち、そのため母国語である英語の他に、スペイン語と日本語を少しずつできる米国人です。それでは、とても真面目で勉強熱心な彼女に抱負を語ってもらいましょう。『皆様、はじめまして。エリザベス・トマソンと申します。11月7日から石川県ニューヨーク事務所に着任しました。テキサスのヒューストンからニューヨークにやって来ましたが、昨年は日本の静岡県に住んでいました。石川県のために仕事ができることを大変うれしく思っています。石川県と米国の関係を発展させるために一生懸命がんばります。どうぞよろしくお願いします。』


エリザベス・トマソンさん

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