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更新日:2010年9月24日

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― ニューヨーク駐在員便り 2006年2月―

ニューヨークにおける「japan」展

100人以上の死者が出た日本の大雪やロシアでの大寒波を余所に、ニューヨークの1月は、中旬に多少の降雪や強風があったものの、例年は氷点下である平均気温が今年は4℃と、とても温暖な日々が続いていました。1月9日付けのニューヨークタイムズ紙のトップ面(A1面)には「Too Many Snowballs, Too Little Time」(あまりにもたくさんの雪玉(があるけれど)、(遊ぶ)時間が少なすぎる)というタイトルとともに、4mの積雪の長野県飯山市内で子供達が歩くための道を作っている様子の写真が紹介され、A4面においては新潟県津南町の状況を中心に、日本の豪雪地帯に住む人々のこの冬の記録的大雪との格闘ぶりが詳しく報じられました。


ニューヨークタイムズA4面には新潟県内の道路で除雪作業をするコマツ製の除雪車(松井秀喜選手がベースボール・ミュージーアム用に購入したものと同型?)の写真も

の大雪の記事が載った1月9日から3日間、ニューヨークの日本クラブにおいて輪島塗展が開催されました。今年度、中小企業庁のJAPANブランド育成支援事業として認定された輪島塗ですが、輪島商工会議所等が中心となった実行委員会は海外販路開拓の第一歩として、世界の文化・ファッション等の中心であるニューヨークを選択したのです。日本クラブ1階にあるギャラリーで開催された輪島塗展では、蒔絵作家の浦出勝彦氏及び沈金作家の道上正司氏の作品が数多く展示されるとともに、両氏により蒔絵及び沈金の実演が行われ、初日から最終日の閉館ぎりぎりまで多くの人々が来場され、来場者総数は200名近くとなりました。来場した米国人からは「何故3日間だけの展示なのか」、「長期間に渡ってPRすべきだ」といった感想が多く聞かれました。また、同時期の1月8日から3日間、日本クラブから南西へ2kmほど離れたジャビッツ・コンベンションセンターにおいて開催されたファッションアクセサリー展示会であるATS展(Accessories the Show)にも、斬新なデザインのアクセサリーとして制作された輪島塗の品々が出展されました。黒を基調としたWAJIMAブースは総数で500ほどあったブースの中でも際立っており、こちらの方もブースへの来場者総数は日本クラブ同様200名ほどとなりました。訪れたバイヤー達からは、「素晴らしい職人芸だ」、「細やかな技巧に感服する」、「今までなかった高級感のある新しいもので非常に興味を引く」といったコメントが寄せられました。また、シカゴのアクセサリー展の主催者からはシカゴでの出展要請がなされたほか、3日間で4件の商談が成立するなど、絶好の海外展開のスタートをきりました。ところで、「Japan」という英単語はもちろん「日本」を意味するわけですが、大文字のJを小文字のjに変え「japan」とすると、「漆、漆器」という意味となり、正に文字通り漆塗りは日本を代表する工芸品と言えます。輪島商工会議所の里谷光弘会頭ほか参加者の皆さんも今回のニューヨークでの2つの展示に確かな手応えを感じ取られたようで、今後、輪島塗が更に米国を始め世界へ発信されることを願ってやみません。


輪島塗展終了直後の日本クラブ


ATS展におけるWAJIMAブース


輪島塗のアクセサリー

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