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更新日:2010年9月24日

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― ニューヨーク駐在員便り 2005年3月―

ニューヨークにおける高峰譲吉展

2月に入るとニューヨークの気温も徐々に上がり最低気温もようやく氷点を上回る日が増え、1月下旬に道路の隅に盛り上げられた雪も中旬にはすっかり消えました。また昼の長さも日々長くなり「春遠からじ」といったところです。それもそのはず11月から続いてきた冬時間が4月の第1日曜日にサマータイム(Daylight Saving Time)へ切り替わるまで、あと1ヶ月というところまで来ています。日本でも最近再びサマータイム導入の機運が高まっているようですが、慣れてしまえばきっとその切替えを一つの区切りみたいに感じられるようになると思います。

2月14日といえばバレンタインデーですが、米国では日本のそれと大きな違いがあります。日本では「女性から男性にチョコレートを贈る日」というのが一般的ですが、米国では男性が女性に対しプレゼントを贈る方が一般的で、また、ホワイトデーのようにそのお返しをする習慣も存在しません。プレゼントとしては伝統的な花、チョコレート、シャンパンのほかに最近では下着なども人気があるようで、ビジネス的には1つの絶好の商機に違いないのですが、男女平等の先進国である米国において何故と思うのは私だけでしょうか。

て、ニューヨークのミッドタウンにある日本クラブ(The Nippon Club)において、1月18日から4月末まで約100日間の日程で、同クラブの創設者である高峰譲吉博士の偉業を紹介する企画展が開催されています。「金沢市立ふるさと偉人館所蔵」と書かれた展示品も数多く並べられ、入口付近のディスプレーでは博士の生い立ちからその偉大な業績を編集したビデオが繰り返し放映されています。会場には石川県を紹介する「美しきいしかわ」のパンフレットも置かせて頂きました。これまで約1ヶ月間に400名以上の方(米国人は1割ほど)が鑑賞されたようですが、日本クラブが「和を織りなして、100年。Creating Harmony for 100 Years」というキャッチコピーで今年1年行う100周年記念事業の第1弾として始まった同イベントに少しでも多くの米国人が訪れ博士の故郷である石川県に興味を抱いてくれることを願います。また、高名な化学者であると同時に偉大な実業家であった金沢ゆかりの高峰譲吉博士が、当時は日本人にとってまだまだ馴染みの薄かったに違いない米国のニューヨークという地において、力強くビジネスを開拓したベンチャー精神というものを、私自身も石川県ニューヨーク事務所の駐在員として、また一人の石川県人として是非とも見習いたいと思います。


ビル1階の会場内は、木造の和風の順路が整備されている。ガラスケース内の展示品は金沢市立ふるさと偉人館所蔵の博士愛用の顕微鏡(下の写真)

済産業省は、日本国内で被害が報告され始めたフィッシング詐欺に関する情報収集等を通じ被害防止を目的とするフィッシング対策協議会を3月1日に設立し、米国のAPWG(Anti-Phishing Working Group、フィッシング詐欺撲滅を目的とする業界団体)と連携していく方針を固めました。1月には石川県内でもフィッシング詐欺とみられる事案が発生し県警が注意を呼びかけているようですが、ここ米国では2年前から被害が増え続け、数年後には年間被害額が100億ドルを超えるという試算もあるなど、深刻な社会問題となっています。フィッシングとは「なりすまし」攻撃で、実在する銀行、クレジットカード会社やオンライン・ショッピングのサイトを装ったメールを実際の顧客に送付し、そこにリンクを貼ることにより、その銀行等のサイトにそっくりな「偽のサイト」に呼び込み、オンライン・バンキング用のパスワードなどを盗み出すというもので、最近その手口はますます巧妙になりインターネットの上級ユーザーであっても騙されるケースが多発しています。米国の政府、企業等も各種の対策を講じているものの、現在のところ一人ひとりのユーザーが各自に送付されるメールに注意を払う以外に被害を回避する最善策がないのが実情のようです。


金融機関から送付された銀行口座計算書に同封されていた
Phishingに注意を呼びかけるリーフレット

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