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更新日:2022年9月20日

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旧山岸家住宅・中谷家住宅

旧山岸家住宅 主屋、板蔵、味噌蔵、浜蔵 4棟

主屋:江戸後期(明治中期移築)
板蔵、浜蔵:江戸後期

味噌蔵:明治前期以前
白山市所有

白山市白峰イ72番地1ほか

 主屋

重要文化財  令和2年12月23日指定

 

 山岸家は、江戸時代に白山麓十八ヶ村取次元(じゅうはっかそんとりつぎもと)を代々務め、酒造・養蚕・木材・金融等、活発な経済活動を行っていた旧家である。その住宅は、白峰地区のほぼ中央に位置し、江戸時代末から明治時代前半の主屋、板蔵、味噌蔵、浜蔵の4棟の建物が残されている。
 主屋は天保11年(1840)建築の家屋を明治26年(1893)に現在地に移築したものであり、年代が明らかなものとしては白峰地区で最古である。豪雪に対応するための厚い黄土色の土壁や、薪の搬入や積雪時の出入口として設けられた二階の開口部など、伝統的な住宅形式をよく残している。板蔵は弘化2年(1845)頃、浜蔵は慶応2年(1866)頃、味噌蔵は明治9年以前の建築である。
 旧山岸家住宅は、白峰地区において伝統的な住宅形式を良好に伝える最上級の民家であり、その屋敷構えの遺例として、高い価値を有している。

 中谷家住宅 主屋、離座敷、土蔵、奉公人部屋及び東塀、正面門 5棟

主屋:享保6年(1721)
離座敷、奉公人部屋及び東塀、正面門:江戸時代末

土蔵:明治8年頃(1875)
個人、能登町 所有

鳳珠郡能登町字黒川28号130番地ほか

 omoy

重要文化財  令和4年9月20日指定

 

 中谷家は能登天領黒川村(旧柳田村黒川)の庄屋を務めた旧家である。その住宅は、主屋、離座敷、土蔵(塗蔵、道具蔵、布団蔵) 、奉公人部屋及び東塀、正面門等の建造物と石垣や濠、通用門等の屋敷構えから構成される。
 主屋は、3列4室の構成で、3つの座敷が仏間を取り囲むように配される大型の民家である。享保6 年(1721)の建築、天保4 年(1833)に座敷等を増築、大正11 年(1922)に茅葺から現状の桟瓦葺に改修された。土蔵は西から塗蔵、道具蔵、布団蔵が並び建ち、屋根を一体にかけ、1棟とする。塗蔵の内部は総漆塗で、軸部が黒漆塗、柱間にはめ込まれた壁板は1階は朱漆塗、2階は生漆塗の華やかな仕上げとなっている。
 中谷家住宅は奥能登の山間部に建つ大型民家で、農業・林業・金融業など中谷家の経済活動の伸展に応じて主屋を拡張するなど、屋敷が整えられた過程が明らかにされており、能登地方の民家の変遷を理解するうえで重要である。

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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