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更新日:2010年3月18日

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黒丸家住宅・白山神社本殿

 黒丸家住宅  主屋・納屋・味噌蔵・米蔵(4棟)

  江戸時代前期
  個人蔵  珠洲市

黒丸家住宅

重要文化財  昭和46年12月28日指定

黒丸家は、前田氏の能登入部後、初期の十村役を勤めた家柄であり、十村・肝煎を世襲し、農業・林業の他に酒造業も営んだという。主屋を中心にして納屋・米蔵・道具蔵などの付属の建物をもつ。池庭を配した屋敷構えや、主屋の規模に、格式の高さがうかがわれる。主屋は、入母屋造り、平入りの茅葺で、前面と背面に桟瓦葺の下屋庇が付く。

土間へ入ると、正面奥に広い台所があり、下手は水屋、上手はチャノマ・ブツマ・ザシキにつづき、表側は大型農家の間取りで、入側の付いた奥・中・下の座敷を並列させ、当初のままである。裏側は、間仕切りの改変が多く、増築もあるが、軸部はよく残っており、建設年代は元禄年間(1688~1704)前後まで遡ることができる。

奥能登型の農家形式成立以前の形式をとどめた間取りを持ち、きわめて格調の高い建物で、石川県下で最も古い民家であるのみならず、全国的にも有数のものとされる。
昭和60年「石川県の文化財」より

白山神社本殿(1棟)

  室町時代後期
  白山神社  珠洲市宝立町春日野

白山神社本殿

重要文化財  昭和49年5月21日指定

本殿は、3間社流造り、銅板葺。桁行3間梁行2間の身舎の前面の1面通りの吹放しの庇を付け、その前に1間の向拝を付けている。

中世の珠洲郡の大部分は、九条家領の若山庄であり、若山庄の実質的な支配権は、領家である日野家の手中にあった。その日野家の庄内の祈祷所となっていたのだが、法往寺とその鎮守の白山神社であり、白山神社の存在は、弘安7年(1284)の地頭の寄進状などにより、すでに鎌倉時代後期と確認できる。現存の本殿の建立年代は明確ではないが、様式から判断して、室町末期を下らないと見られ、同社に残る厨子の台座と思われる松材に永正7年(1510)の墨書銘などがあることなどから、それに近い時期と考えられる。

江戸前期に全面的な修理が行われたようで、向拝などは、ほとんど取り替えられており、その後も再三修理が行われてきたが、古式な部分はよく残されている。昭和47年(1973)には、石川県指定文化財として解体復原修理を受け、屋根は瓦葺から銅板葺となった。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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