ホーム > 連絡先一覧 > 石川県農林総合研究センター 林業試験場 > 刊行物 > 石川県林業試験場業務報告 > 石川県林業試験場 平成10年度 業務報告 > 4.有用腐生性きのこ栽培技術の開発(第4報)
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予算区分 県単
研究期間 平成7~11年度
担当科名 生物資源科
担当者名 宗田 典大・能勢 育夫
本県で食用にされている野生キノコの中には腐生性キノコが多くある。これらのキノコの培養、発生特性を調査し、栽培技術の開発を図る。平成10年度は特にスギヒラタケの種菌培養について試験研究を行った。
これまでの試験研究によりスギヒラタケはその生育環境、生理的性質の培養条件が少しずつ明らかになってきた。スギヒラタケの培養特性として、菌糸の伸長(展開)速度が遅い、新しい材は生育に適さない、過湿条件を好むなどがあげられる。
菌糸の成長速度が遅いことに関しては、スギヒラタケの性質と考えられることから、菌床などによる栽培は産業的に困難と考えられ、培養した種菌を原木に接種する原木栽培が適切であると考えられる。そこで種菌の培養方法を重点的に検討を行った。
培地基材
添加栄養剤
培地の調整はそれぞれの培地基材に対して、栄養剤を10時01分~3 で添加、水分はやや多めに調整し60分間オートクレーブを行った。接種源は寒天円盤、液体培養菌床、予め培養したオガ粉菌床を使用し、寒天円盤、液体培養菌床は培地上面に接種した。オガ粉菌床は培地上面に接種する方法と、接種源と培地を混合する方法で行った。
培養容器内での菌糸の成長はばらつきが多く不安定であった。培養期間はやはり長期化し、5ヶ月以上培養しても菌糸がまん延した培養びんはわずかであった。接種源の培養及び培地の調整、接種方法は今後さらに検討を要する。
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