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更新日:2010年8月24日

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3.菌根性きのこと樹木の共生に関する研究(第1報)

予算区分      県単
研究期間      平成10~14年度
担当科名      生物資源科
担当者名      宗田  典大・能勢  育夫

I.目的

  本県で食用にされている野生きのこの中には菌根性きのこが多くある。これらのきのこ(菌根性菌類)は樹木と共生しすることで環境に適応している。しかしきのこ(子実体)の形成および樹木との共生メカニズムについては未だ不明な部分がほとんどである。本研究は樹木の生理的側面から菌根菌の生態にアプローチし、樹木の健全な育成と、子実体形成メカニズムの解明を目的に試験研究を行う。

II.本年度の試験内容及び結果

  本年度は宿主となるクロマツ苗の育成を主に行った。

i.空中とり木による無菌根苗育成

  林業試験場志賀分場内のクロマツ林において空中取り木苗の処理及び収穫を行った。空中取り木は3年枝の幹部で環状剥皮をし、その部分を水苔とビニールで覆う処理を行った。処理本数は80本で処理は平成10年5月に行った。空中取り木の収穫は平成10年10月に行った。得られた空中取り木苗は56本で処理本数の70%であった。
  収穫後とり木苗は葉量を調整し、ポットに移植しミストハウスで管理した。

ⅱ.クロマツ緑挿試験

  林業試験場志賀分場で育成したクロマツ(3年生)からシュートを採取し、15cm程度に切りそろえた後鹿沼土に緑挿しをしミストハウスで管理した。処理本数は70本で平成10年5月に行った。
  70本のうち7本が発根し、12本が虫害を受けた。発根した緑挿し苗はポットに移植し、虫害を受けなかった残りはミストハウス内で続けて管理した。

 

お問い合わせ

所属課:農林水産部農林総合研究センター林業試験場

石川県白山市三宮町ホ1

電話番号:076-272-0673

ファクス番号:076-272-0812

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