2.松くい虫特別防除の効果調査

予算区分      受託
研究期間      平成9年～14年度
担当科名      森林育成科
担当者名      江崎功二郎・小谷  二郎

I.目的

  松くい虫被害のまん延防止を図るために特別防除等の防除事業を実施しているところであるが、これら防除事業の実施地域における被害状況を把握し、松くい虫防除事業の参考に資することを目的とする。

II.調査内容

  特別防除を実施している松林（1ha）とこれの対照区として実施していない松林（2ha）を設定して、3月に枯損率に関する毎木調査を行った。

III.結果

  特別防除を実施している松林の被害本数率は0.5％、被害材積は1.4％であり、これの対照区として実施していない松林の被害本数率は4.3％及び10.0％、被害材積は5.3％及び11.6％であった。これらの結果から特別防除の効果が認められるものと思われる。