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更新日:2010年9月21日

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カモシカ・岩間の噴泉塔群

カモシカ

地域を定めず指定


特別天然記念物  昭和30年2月15日指定

ニホンカモシカは日本特産の動物で、本州・四国・九州の森林地帯に生息しているが、石川県では医王山・獅子吼高原・大日山系および白山山系の海抜500~600メートル以上の山地に生息している。県内では2000~3000頭が生息していると推定されている。
ニホンカモシカは肩高66センチ、頭胴長130センチあり、上顎の門歯と犬歯を欠いている。また雌雄ともに長さ約15センチの、後方にゆるく曲がる黒色の角をもつ。
白山山系に生息するニホンカモシカが餌としている植物としては、ミヤマカワラハンノキ・ハイイヌガヤ・スゲ類・マルバマンサク・ヒメモチ・オオバクロモジ・コメツガ・スギ・チシマザサなどが記録されている。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

岩間の噴泉塔群

白山市尾添マ4(白山市管理)


特別天然記念物  昭和32年6月19日指定

岩間温泉の元湯に近い中ノ川の左岸に、白色・淡黄色あるいは淡黄褐色の石荀に似た石灰華からなる、高さ数十センチの小突出の塔が、大小かなりの数、基盤岩にくっつき、その頂部から熱湯が、時に高く数メートル、時に低く数十センチ、概して40~100センチの高さにまで吹き上げられている。時に虹をさそってほとばしる噴泉塔の眺めは美しくもあり、また雄大でもある。
この地区一帯の基盤深部にある先シルル紀と推定される飛騨変成岩類に挾在されている結晶質石灰岩が、地下深部での高温高圧のもとで熱湯に溶けているのが、基盤岩層の亀裂に沿って地表に噴出する際、圧力と温度の急激な低下に伴って、その噴出口で固結化して沈着した石灰華が、永年にわたる着成によって大小さまざまの大きさに成長し、塔になり、その頂部から熱湯が噴泉状にほとばしるようになった。石灰華の固着現象は、温泉などでも散見できて、それ程珍しくもないが、噴出塔を形成し、空高く熱湯を吹き上げる自然の造形美は稀有である。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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