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輪島市町野町曽々木(輪島市管理)
指定面積 30万7328平方メートル
国指定名勝及び天然記念物 昭和17年3月7日指定
指定区域は、岩倉山を頂点として、東方は垂水の滝から、西方は町野川の河口まで、これに満潮時における岸辺から沖の方100メートルまでの海上を含めた扇形の区域である。霊山岩倉の山裾は、青松に覆われながら断崖をなして紺碧の海に迫り、檜皮色の大岩石、緑色流紋を呈する巨岩が、「窓岩」を中心にして重畳し、豪快な岩礁が続く野生味あふれる海岸である。
厳寒の候には「波の花」が多発する。季節風により、白い波頭が岩に砕け、なぎさ一面にふんわりとした綿花状となって、風に吹きちぎられ、土地の人は「波の花」と呼ぶ。この海岸線にある垂水の滝は、年中涸れることなく、落差35メートルの滝水が荒磯へじかに流れ落ち、おしよせる潮流に飛び散る。仰ぐによく、俯瞰によく、展望またよき景勝地。しかも、海蝕洞・甌穴・流紋岩にはさまれた「かいもち岩」など、地学の標本室のような観は、学問的にも高く評価されている。
昭和60年「石川県の文化財」より
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