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更新日:2010年4月20日

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古九谷色絵粟鶉平鉢・金銅五鈷鈴

古九谷色絵粟鶉平鉢  (1枚)

江戸時代前期
石川県立美術館  金沢市出羽町2-1
口径30.8センチ  底径18.6センチ  高さ6.9センチ

 

古九谷色絵粟鶉平鉢

県指定文化財  昭和42年10月2日指定

 

図は、桃山時代以降、とくに土佐派の画題として、しばしば描かれている。古九谷の題材もこうしたなかからとられて描かれており、この作品は、粟に鶉を描いた古九谷の名作として古くから知られている。素地は比較的薄造りで、硬く焼きしまっているが、焼成温度の関係か、ややいびつな形となっている。古九谷の色調の中心をなしている紫絵具で鶉のつがいを描き、黄と緑でいろどった動きのある粟の穂を、円形図案風に配し、紺青・緑・黄・紫・赤の五彩の絵具で草花と土坡を、背景の余白の空に雲を赤で土佐派風な筆致で緻密に描いている。周囲は八稜形で間取り、地模様を呉須の線描で七宝文と卍の入った四方襷文を交互に配して、紺青と黄・緑の絵具でそれぞれいろどっている。古九谷陶のなかでは、五彩の絵具の色調が最も整った代表作として知られている。裏面は染付で牡丹唐草文が描かれてる。
昭和60年「石川の文化財」より

 

金銅五鈷鈴  (1個)

建長6年(1254)
総持寺祖院  輪島市門前町字門前1-18甲
高さ20センチ  口径7センチ  口縁の厚さ2センチ

 

金銅五鈷鈴

県指定文化財  昭和43年2月26日指定

銅製。鈴部と杵部別鋳式で、鋒の基部近くに嘴形突起をつくり、把部と鈴身部に連珠文帯をめぐらす。鈴体、ことに駒爪部が厚く、総体的に重厚な作で、鍍金もよく残る。鈴内に比較的大型の金銅八角茄子形舌が吊るされている。口縁に 大慈寺別当房流通物  建長六年四月廿四日と銘が刻まれてあり、鎌倉前期の建長6年(1254)に、大慈寺別当房流通物として製作されたことが知られる。銘に見える大慈寺は、道元の法嗣寒巌義尹が九州肥後国に創建した寺で、そのとき道元から与えられ、さらに総持寺開祖瑩山紹瑾に贈られたものと、寺伝では記されている。ともあれ、本県に伝存する仏教法具で製作年代を明確にする最古の優品である。
昭和60年「石川の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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