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更新日:2016年8月18日

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刀剣・粉引茶碗  銘楚白

 刀剣  (11口)

平安~室町時代
白山比咩神社 白山市三宮町2-105
最長刃渡31.9センチ  最短刃渡18.5センチ

 

刀剣

県指定文化財  昭和35年5月27日指定


11口のうち10口は剣で、1口は短刀。10口の剣は古くから白山比咩神社に伝わる。由来は明らかでないが、永禄3年(1560)の『刀剣数調』に記録されている。大部分は無銘であるが、1口だけに「宗哲」の銘が彫られている。おそらく室町期以前から祭具として使用されていたものであろう。はばきに精巧な手彫りの梅が刻まれていて、「後藤才次郎吉定」「後藤右兵衛吉次」「藤原朝臣」などの銘がある。剣の装備は、加賀藩3代藩主前田利常が命じて、白山比咩神社に奉納したと伝えられている。11口の古刀剣はよく保存されていて、日本刀鍛冶の好資料であり、さらに、はばきは加賀藩初期の金工史資料としても重要である。
昭和60年「石川の文化財」より

 

粉引茶碗  銘楚白  (1口)

朝鮮李朝前期
石川県立美術館  金沢市出羽町2-1
口径9.7~8.5センチ  高台径5.2センチ  高さ7.7~7.0センチ

 

粉引茶碗銘楚白

県指定文化財  昭和35年5月27日指定

鮮産抹茶碗の一種で、「粉吹」とも書く。白釉を施した茶碗で、釉面が粉を引いたような状態になっているため、「粉引」の名が生まれたといわれている。この茶碗は、鉄分の多い灰黒色の素地に、全面にわたって白釉をかけ、そのうえから柔らかい透明性の釉薬をかけたものであるが、白釉をかけるとき、「火間」と呼ぶ胴の一部に白釉のかからなかった三日月形の部分ができ、それが単調さをふせぐ見事な景色となっている。外側の白釉のなかには、ところどころに青なだれ釉が散らばっており、内外ともに浸み模様がすばらしい効果をあげている。作行きは全体に薄造りで品格があるが、口縁部はやや厚手となっている。高台は竹の節で、内部に釘彫様の渦巻がある。銘を「楚白」と持つこの茶碗は、三好長慶が所持した「三好粉吹」とともに、粉引茶碗中第1の名碗として広く知られ、前田利常愛用の茶碗として加賀前田家に伝来した。李朝初期朝鮮全羅南道長興で焼かれたものとされている。
昭和60年「石川の文化財」より 

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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