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更新日:2026年9月8日

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南惣家住宅

南惣家住宅 主屋・前蔵・馬屋(3棟)

主屋 明治24年(1891)  
前蔵・馬屋 明治28年(1895)以前
個人

 

 南惣家住宅

県指定文化財  令和8年8月7日指定

 

 南惣家は、天領であった鳳至郡大野村で、惣右衛門・宗右衛門を代々名乗った南家の通称である。南家は江戸中期から明治にかけて農林業・金融業を営み、土地集積を進め、地域の大地主となった旧家であり、蒐集した書画骨董類は住宅とともに展示公開されている。
 屋敷地は町野川下流域西岸の山地裾に石垣を積んで構え、門を潜ると正面に主屋、左手に前蔵、その奥に馬屋が現存する。これは明治28 年(1895)の家相図に描かれており、以降、その配置と構成が変わっていないことが確認できる。
 主屋は入母屋造茅葺を金属板で覆い、一部2階を設ける。棟札等から明治24 年(1891)の建築である。内部は「オオチャノマ」を中心とし、北側は「ブツマ」の周囲に「ザシキ」「コザシキ」を配する鍵座敷を構成する。部材はよく吟味され、ベンガラ入りの拭漆で仕上げる等、格調高い落ち着いた空間である。南側は黒光りする柱や小屋組みを見せる吹き抜けの「イロリバタ」や「ニワ」「シモナガシ」といった炊事や作業の空間であり、北側と好対照をなす。外観上は正面に「ミセ」が突き出すのが特徴的である。
 前蔵は土蔵造桟瓦葺2階建てで、腰壁を海鼠壁とする他は漆喰で仕上げる。元々は分割して米蔵、味噌蔵、納屋として使われていたようであるが、昭和46 年(1971)に蒐集品を公開するために改修し、出入口も増設されている。
 馬屋は切妻造桟瓦葺2階建てで、外壁は1階を下見板張り、2階を漆喰塗りで仕上げる。元々は茅葺の平屋であったが、昭和前期に瓦葺に改める際に2階建に改修したようである。2階は茅置き場として使われていた。
 南惣家は主屋の鍵座敷など、奥能登の民家形式の到達点を示す事例であり、前蔵、馬屋とあわせて明治前半期の地域の富裕層のあり方をよく伝え、価値が高い。

 

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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