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更新日:2024年3月8日

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結核について

結核は、過去の病気ではありません

結核は、結核菌によって主に肺に炎症がおこる感染症です。

結核は1950年代まで「国民病」と恐れられ、国民の死因の第1位でした。その後、治療薬が誕生し、「薬で治る病気」になり、早期発見・早期治療、医療従事者による服薬確認、定期的な健康診断によって感染者数は激減しました。しかし、現在でも年間1万人を超える人が、新たに結核と診断されており、結核は依然として日本の重大な感染症の一つです。

 原因

  • 結核は結核菌により起こります。
  • 結核は、肺結核の患者さんの咳やくしゃみなどによって、空気中に結核菌が飛び散り、その結核菌を吸いこむことにより感染します(空気感染)。
  • ただし、結核菌に感染したからといって、必ずしも肺結核を発病するわけではありません。たいていの場合は、免疫機能が働いて結核菌を抑え込むことができます。抑え込まれた結核菌は、活動を停止しそのまま体内にとどまった状態となります。
  • 感染するだけで発病していなければ、人に結核菌をうつすことはありません。感染者のうちで発病する確率は、およそ1割~2割程度といわれており、発病する場合も、基本的には感染直後というより、数ヵ月から1、2年の時間が経ってからのことが多いです。また、加齢など何らかの理由によって免疫機能が低下すると、活動を停止していた結核菌が再び活動をはじめ、感染から数十年が経過していても発病することがあります。

症状

 初期症状は、咳、痰、発熱、倦怠感などで風邪と似た症状のため、見過ごされがちですが、診断時には病状が進んでいる場合もあります。

  「2週間以上続く咳は結核を疑うサイン」です。早めに受診しましょう。

 ただし、高齢者では咳や痰などの症状に乏しく、体重減少や食欲不振、何となく元気がないというという症状だけの場合もあり、注意が必要です。

 

感染と発病

 感染と発病は違います。 

感染とは

 「感染」とは、吸い込んだ結核菌が免疫力で抑え込まれ、肺に定着した状態をいいます。この状態では、結核菌が体内にあっても、特に悪い影響はなく、人への感染性もありません。免疫力が低下したり体力が落ちたときに発病することもありますが、一生発病しない方もいます。

発病とは

  「発病」とは、結核菌が体内で増えて病気を引き起こした状態をいいます。発病の初期では、咳や痰の中に結核菌が出ませんが、結核の進行に伴い、咳や痰の中に結核菌が排出(排菌)され、排出される量が増えると他の人にも感染させるようになります。

 

結核と診断されたら

 医師の指示をよく聞いて従うことが重要です。結核は状況にもよりますが感染させる恐れもあるので、医師・病院職員、保健所の説明をよく理解し、守るように心がけましょう。

  • 結核が「発病」して結核菌をたくさん「排菌」している場合(痰の塗抹検査で陽性の場合)は、入院になります。「発病」しても「排菌」していない場合は、通院治療できます。
  • 基本的に薬で治します。3~4種類の薬剤を6か月飲むのが服薬の基本になりますが、個人の病状や経過によって長くなることがあります。結核は通常、薬(抗結核薬等)を医師の指示通りに飲めば治ります。大切なのは、医師から「薬を飲むのを止めてもいい」と言われるまで、処方された通りに薬を飲み続けることです。せきが止まったからといって勝手に薬の飲み方を不規則にしたり、飲むのを止めてしまったりすると、薬の効かない菌(耐性結核菌)ができることがあります。その場合は、治療が困難になりますので、処方された薬は必ず服用してください。副作用があった場合でも、自己判断で服薬を中断せず、保健所や医師に必ず相談をしましょう。
  • 入院期間は、排菌が停止して他の人にうつさなくなったことが確認されるまでです。通常は約2ヵ月程度で排菌は止まりますが個人の病状や経過によって異なります。

結核医療費の公費負担について

 結核の治療費用については、感染症法による公費負担制度(国・自治体からの治療費補助)があります。なお、公費負担額については、世帯の所得税額や入院、外来の違い等によって異なります。申請の方法、必要な書類等はお住まいの地域を管轄する保健福祉センターにお問い合わせください。

 結核にかかる医療費の公費負担の様式についてはこちらをご覧ください

保健福祉センター  電話番号 所在地
南加賀保健福祉センター 0761-22-0793 小松市園町ヌ48番地
石川中央保健福祉センター 076-275-2250 白山市馬場2丁目7番地
能登中部保健福祉センター 0767-53-2482 七尾市本府中町ソ27番9
能登北部保健福祉センター 0768-22-2011 輪島市鳳至町畠田102番4

 

※金沢市にお住まいの方は様式が異なりますので、金沢市保健所へお問い合わせください→コチラ(外部リンク)

医療機関の皆さまへのおねがい

  結核は感染症法の二類感染症に位置づけられています。結核の患者さんを診断した際には、直ちに医療機関の管轄の保健所へ報告をお願いします。

届出の基準(外部リンク)

結核発生届(様式)(外部リンク)

 

予防

 結核の予防には、予防接種、規則正しい生活習慣と基本的な感染対策、定期的な健康診断が重要です。

予防接種(BCG)

  抵抗力の弱い赤ちゃんは、結核に感染すると重症になりやすく、予防のためにはBCG接種が有効です。

  生後1歳未満の小児にBCGの定期予防接種が行われています。市町からの案内に従って、遅くとも1歳未満に接種しましょう。

規則正しい生活習慣と基本的な感染対策

  結核のバランスのとれた食事や十分な睡眠、適度な運動、ストレス解消を図り、結核菌に対する抵抗力をつけましょう。

  うがい、手洗いの習慣をつけましょう。定期的に部屋を換気しましょう。

  人ごみに出かけるときや、自分自身が咳をしているときなどはマスクをつけましょう。

定期的な健康診断

  定期的に健康診断をきちんと受けることが重要です。また、風邪のような症状が長く続くようなら、病院を受診しましょう。他の人への感染を防ぐため、早期発見、早期治療が重要です。

結核定期健康診断報告書について

  感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第53条の7の規定に基づき、特定の事業者には結核定期健康診断を行うことが義務付けられています。結果は、実施月の翌月10日までに管轄の保健所へ報告ください。

 詳しくは「結核の定期健康診断について」をご覧ください。

結核定期健康診断費用の補助について

  民間の学校や社会福祉法第2条第2項第1項、第3号から第6号までに規定する施設に対し、結核の定期健康診断(胸部エックス線検査)の実施に要する費用を補助しています。

  ※対象施設へは通知をしております。

      通知の案内に応じて申請手続きをお願いします。

  (1)交付申請様式

        交付申請書(ワード:31KB)

        交付申請書(別紙)及び歳入歳出予算書(エクセル:43KB)

   記載例(PDF:194KB)

  (2)変更交付申請様式

        変更交付申請書(ワード:26KB)

        変更交付申請書(別紙)及び歳入歳出予算書(エクセル:45KB)

  (3)実績報告様式

        実績報告書(ワード:30KB)

        実績報告書(別紙)(エクセル:40KB)

   記載例(PDF:239KB)

  (4)交付要綱等

      交付要綱(PDF:67KB)

      交付基準(令和5年) (PDF:81KB)

      請求書(ワード:30KB)

    請求書記載例(PDF:96KB)

県民の皆さまへのおねがい

 以下のような症状があるときは、すぐに受診しましょう

  • 痰のからむ咳が、2週間以上続く
  • 微熱や倦怠感(体がだるく活力が出ない)が2週間以上続く
  • 食欲不振、体重減少

 ただし、高齢者の場合は、上記のような症状が出ないことがあります。 年に一度は健診を受けるようにしましょう。

 

 

 参考:公益社団法人 結核予防会 結核研究所

お問い合わせ

所属課:健康福祉部健康推進課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1436

ファクス番号:076-225-1444

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