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更新日:2010年8月24日

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3.ナメコ栽培における諸課題に関する試験(第2報)

予算区分      県単
担当科名      生物資源科
研究期間      平成11~13年度
担当者名      三浦  進・能勢  育夫

I.目的

  近年、県内卸売市場において大ロットの他県産ナメコの入荷が増加しており、県内のナメコ生産は生産量、生産額共に減少傾向にある。他県産に対する対抗策として、生産施設間の品質格差を解消し共販を推進することを基本方針とし、品質の向上・平準化に関する支援策として、鮮度保持対策を提示する。

II.試験内容

  ナメコ子実体の鮮度劣化の主因である呼吸量を抑制させる対策を、栽培段階と出荷段階に分けて検討した。

III.試験結果

  1. 培地に添加する栄養剤の組成を、可溶性無窒素物(NFE)/粗タンパク質(CP)を基準に2.8~4.4に変化させた結果、NFE/CP=3.6でナメコ子実体の呼吸量が最大となり、気温10℃での品質保持日数は9.3日間と他の栄養剤組成よりも短かった。
  2. NFE/CP=4.4で呼吸量が減少し、品質保持日数も12日間と最も長くなった。また収穫量は他の区と有為差は見られなかった。
  3. 収穫後3℃以下で16時間予冷を行うことで,以後の呼吸量が約1月2日に抑制され、品質保持日数は無処理区よりも2日間延長した。
  4. 包装容器中の酸素を除去する脱酸素包装は、呼吸による形状変化や褐変が発生せず、品質保持日数は無処理区よりも2日間延長した。しかし開封後短時間で褐変した。

IV.今後の課題

  1. 培地組成、予冷、脱酸素包装を組み合わせた総合的な鮮度保持効果の評価。
  2. 培地組成による子実体の呼吸量抑制効果の、品種に対する汎用性の検討。
  3. 開封後の褐変を抑制する包装形態の検討。

 

お問い合わせ

所属課:農林水産部農林総合研究センター林業試験場

石川県白山市三宮町ホ1

電話番号:076-272-0673

ファクス番号:076-272-0812

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