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更新日:2010年8月24日

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1.ホンシメジ栽培技術の開発(第4報)

予算区分      県単
研究期間      平成9~13年度
担当科名      生物資源科
担当者名      三浦  進・能勢育夫

I.目的

  ホンシメジ菌の大量培養を検討するとともに、アカマツ林への培養菌の接種による増産技術を開発し、アカマツ林の有効利用とホンシメジ生産による地域の活性化を図る。

II.試験内容及び結果  

  昨年度金沢市の富樫県有林内のアカマツ林に試験地を設定し、林内の環境整備とホンシメジ菌の接種を行ったが、本年度は接種した菌のその後の状況を調査するとともに、子実体の接種と胞子の散布を行った。なお、試験地の概要は業務報告第37号に記載しているとおりである。

1.接種菌の状況

  昨年度、上木整理・地かき区に4ヶ所、上木整理区に3ヶ所接種したホン  シメジ菌の状況を調査した。その結果、上木整理・地かき区に接種した菌は  生存しており、菌根の形成も見られたが、上木整理区では菌の生存が確認で  きなかった。このような状況から、上木整理・地かき区の菌は、定着したも  のと思われる。

2.子実体の接種及び胞子の散布

  本年10月31日に、ホンシメジの子実体の接種と胞子の散布を行った。子  実体の接種は、上木整理・地かき区で5ヶ所、上木整理区で2ヶ所行った。  その方法は、アカマツの細根があるところに、大きさ10cm程度の穴を掘り、  細かくすりつぶした子実体を一ヶ所に一握り程度の量を接種し埋め戻した。  また、上木整理・地かき区の一ヶ所に水に溶かしたホンシメジの胞子の散布  を行った。

III.摘要  

  本年度の調査の結果から、上木整理・地かき区では培養菌の定着が確認されたことから、アカマツ林の環境整備としては、上木を整理し、落葉腐植層を取り除くことが適していると思われる。しかし、培養菌を接種した箇所からまだ子実体の発生が確認されていないので、今後継続して調査を行っていく予定である。また、本年度行った子実体の接種及び胞子の散布による菌の繁殖状況についても引き続き調査を行う予定である。

 

お問い合わせ

所属課:農林水産部農林総合研究センター林業試験場

石川県白山市三宮町ホ1

電話番号:076-272-0673

ファクス番号:076-272-0812

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