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更新日:2022年7月1日

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石垣保存管理技術等の総合研究(25年度)

事業概要

石垣を文化財として適切に保存・管理するための技術や方法等について、総合的に調査研究し、史跡金沢城跡の本質的な価値の保存継承に資することを目的とする。当面は金沢城内石垣の保存状態に関する基礎的調査を進めることとしており、変形の著しい石垣を抽出し、変形の種類・範囲・形状・進行程度等を把握すると共に、石垣の種類や規模・構造、地盤・植生等の環境、地震や大雨による被災記録や修理痕跡等、当該石垣のもつ技術的・自然的・歴史的な諸環境と石垣変形との関わりに着目して遺構の現状分析を進めている。今年度は金沢城公園内の石垣動態観測データの分析にも着手した。

主な成果

測量成果を活用した石垣変形の視覚化と面的把握

  • 平成24 年度以来、変形による石垣面の凹凸(陥没や迫り出し)や、傾斜角度の乱れ又は歪み等を既存の石垣三次元計測データから抽出し、その分布をカラーチャートによる段彩表現で可視化する方法で、石垣変形の量・範囲・形状等の面的な把握を進めている。
  • 平成25 年度は、以下の5か所で計13 面の石垣を対象とした。

1  数寄屋屋敷外周鉢巻石垣4面(2821W, 2822W, 2823W, 2824W)

2  同斜面下の堀縁石垣3面(県営丸の内駐車場~中央ビル裏、6500W, 6500N, 6501W)

3   数寄屋門下の玉泉院丸泉水縁石垣3面(6430W, 6430N, 6430S)

4  三ノ丸九十間長屋下石垣2面(3440N, 3440E)

5  新丸東縁の鉢巻石垣1面(4121E)

  • 金沢城における石垣変形は、立地場所に固有の地形や地盤の性質を基底要因としつつ、空堀を埋め立てて石垣を構築するなどの城郭改築や、自然石積や切石積等の石積み特性とも深く関わりながら発生しているとの見通しを得た。江戸期に解体修理された痕跡がありながら、再び変形を来している場所も少なからず認められる一方、幕末の地震で「孕み増し」と記録された地点が変形状態のままに安定性を維持していると認めうる事例も複数確認された。必要最小限の現状変更を基本とする文化財石垣の修理にあたっては、変形要因や動態に関する情報収集と分析を基礎として、修理の時期と手法を適切にコントロールすることが重要であることを示している。

現地観察による詳細調査

  • 石材破損(割れ・脱落・風化等)や石口の緩み等、変状の部分様相の発生状況を調査し、石積み変形との連動性を検討した。あわせて石材加工や石積みの変化を手掛かりに過去の改修の有無や範囲について検討を加えた。

 

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お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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