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更新日:2020年4月17日

「石川県白山自然保護センター研究報告」(第46集)要約

論説

「石川県におけるニホンジカの冬季の生息確認地点情報と生息環境―狩猟者への聞き取り調査の結果から―」

小川弘司・稲田奈緒

ニホンジカの低密度生息地域である石川県において、狩猟者への聞き取り調査から、冬季のニホンジカの生息確認地点情報を得るとともにニホンジカの生息環境について、知見を得た。生息確認地点は、2017年度34地点、2018年度46地点の計80地点の情報を得ることができ、その分布は、津幡町や宝達志水町といった加賀北部・能登方面でのほか、金沢市から加賀市に連なる丘陵地、白山市の手取川本流及びその支流の河川筋だった。冬季のニホンジカの生息環境については、ニホンジカが積雪量の増加にしたがって山間地から低標高地へ移動するということ、それは年による積雪量の違いによっても同様な傾向があることがわかった。また、スギ林内が冬季のニホンジカの寝屋として利用されていることも指摘された。

「石川県におけるニホンジカの冬季の生息確認地点情報と生息環境―狩猟者への聞き取り調査の結果から―」(PDF:605KB)

「石川県のブナ科樹木3種の結実予測とツキノワグマの出没状況,2019」

八神徳彦・野上達也・伊丹えつ子・小谷二郎

ツキノワグマ出没予測のため、主要な餌となるブナ、ミズナラ、コナラの雄花序落下量と着果度を観測することにより結実予測を行った。調査はクマの多い加賀地方を中心に、各樹種20~30か所程度で行った。その結果、5月~6月に実施した雄花序落下量調査では、県内全体としてブナは凶作、ミズナラは豊作、コナラは並作と予測された。また、8月に実施した着果度調査では、県全体としてブナは凶作、ミズナラは凶作、コナラは並作と予測された。標高の高い地域に生育するブナ、ミズナラの作柄が悪いことから、秋期にツキノワグマの出没が多くなると予測され、県自然環境課では「ツキノワグマの出没注意情報」を発令し注意喚起を行った。クマの出没は350件に達し、金沢市や能登地方でも多く出没し、クマの生息地が拡大、定着していることも伺えた。

「石川県のブナ科樹木3種の結実予測とツキノワグマの出没状況,2019」(PDF:1,187KB)

「秋期の里山林における自動撮影カメラによるツキノワグマ撮影回数とブナ科樹木3種の結実との関係」

北市仁・八神徳彦・内藤恭子

近年、ツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicus;以下、クマ)による人間の生活圏への出没が多発し、全国的な問題となっている。クマによる人身事故などの被害を防止するためにも、特に里山に定着したクマの生息状況等を把握することが求められる。そこで本調査では、秋期のクマの重要な食物資源となるブナ科3種(ブナ、ミズナラおよびコナラ)と里山林に設置した自動撮影カメラ(以下、カメラ)による秋期のクマ撮影回数との関係を調べた。調査地は石川県金沢市東部の里山林とし、調査地に設置した18台のカメラを使用して動画撮影を行った。さらに、2014年から2019年の各秋期(9-11月)に撮影されたクマの回数をカウントした。また秋期ブナ科3樹種の結実調査のデータは、石川県で調査された各年の結果を引用した。この結果、ブナ科3種と秋期のクマ撮影回数に有意な相関関係は確認されなかった。これは、カメラの設置地点と結実調査地が離れていたためと考えられた。ただし、里山林に定着したクマの存在が示唆されたことから、特に秋期などはヒトとクマとの遭遇が想定されるため、より一層の注意が必要である。

「秋期の里山林における自動撮影カメラによるツキノワグマ撮影回数とブナ科樹木3種の結実との関係」(PDF:644KB)

「白山室堂平における植生復元工事後の回復状況」

山崎純治・八神徳彦・柳井清治

白山室堂平周辺の1983年から1993年までに施工された緑化工施工地において、方形区を設定し、被度・群度を調査し植生の回復状況を評価した。その際、過去の施工時に撮影された写真から目印になる景観を見出し、現在地点を特定して比較を行った。丸太土留にヒロハノコメススキを移植した区、さらにそれらに施肥をした区、平地でムシロ張に移植など大まかには3種類の工種で被度、侵入種数を比較したが、植被率・種数ともムシロ張区で大きく、施肥を行った区では値が小さくなった。木本ら(1993)の調査データと2018年調査の植被率、侵入種数を比較した結果、1993年当時には20%以下の植被率が2018年には100%に達するものも1/3程度見られ、着実に回復していることが示された。また侵入種数も1993年には3種類前後が多かったが、2018年には6~10種に増加していた。施工区で移植されたヒロハノコメススキ類は衰退傾向がみられ、逆にイトキンスゲやミヤマキンバイ、アオノツガザクラなど在来種の被度が増加しており、これらが時間をかけて施工地を被覆してゆくと考えられた。

「白山室堂平における植生復元工事後の回復状況」(PDF:14,716KB)

「2016年から2018年に白山の亜高山帯,高山帯で採集された蛾類」

富沢 章・平松新一

筆者らは2016年から2018年にかけて白山国立公園特別保護地区で昆虫類を採集する機会を得、蛾類を中心に調査を行った。この調査で標高約1,600m以上の亜高山帯、高山帯で採集した蛾類の結果について報告した。今回の調査では34科486種を確認することができた。そのうち、灯火採集を実施した釈迦林道1,730m地点では443種、室堂では105種、南竜ヶ馬場では108種が記録された。今回の調査で記録された種のうち、アルプスヤマメイガなど17種は石川県初記録の種だった。

「2016年から2018年に白山の亜高山帯,高山帯で採集された蛾類」(PDF:365KB)


「2016年から2018年に白山で観察された昆虫類の記録」

平松新一・富沢 章・松井正人・川瀬英夫・江崎功二郎・福富宏和・嶋田敬介・渡部晃平

いしかわレッドデータブック第3版発行にあたって、いしかわレッドデータブック策定委員会昆虫部会では2016年から2018年にかけて白山で昆虫類を調査する機会を得た。これらの結果は単発的に報告されているが、全体にわたる調査結果は報告されていない。そこで、白山昆虫相の現状を明らかにすることを目的として、今回の調査によって記録された昆虫類を報告した。今回の調査範で13目99科496種の昆虫類が記録された。これらのうち、ヒメセグロベニモンツノカメムシ、フトナミゲムクゲキスイは、石川県初記録種だった。 

「2016年から2018年に白山で観察された昆虫類の記録」(PDF:558KB)


「中宮展示館周辺で観察されたニホンザルのキノコ食行動の記録」

宗田典大

中宮展示館付近では、周辺を行動圏とするニホンザルの群れがたびたび来訪しており,草木の葉、果実、種子、昆虫類の他にキノコ類を食べる様子が目撃されていたが、食べられているキノコの種類は知られていなかった。調査は2019年7月21日及び10月13日に中宮展示館前庭に発生したキノコをあらかじめ記録しておき、来訪したニホンザルがキノコを見つけてから食べるまでの個々の様子を記録した。2回の調査でキノコは6種類が観察され、キノコの食行動が見られたニホンザルは画像を基に12個体を識別した。ニホンザルの食行動が観察されたキノコはアイバシロハツ1種のみで、ニホンザルは警戒することなく食べる様子が観察された。このことから、アイバシロハツは中宮展示館周辺の行動圏とするニホンザルの食べ物になっていることが示唆された。

「中宮展示館周辺で観察されたニホンザルのキノコ食行動の記録」(PDF:272KB)

「白山自然保護調査研究会」平成30年度委託研究成果要約

「白山自然保護調査研究会」平成30年度委託研究成果要約(PDF:278KB)

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お問い合わせ

所属課:生活環境部白山自然保護センター 

石川県白山市木滑ヌ4

電話番号:076-255-5321

ファクス番号:076-255-5323

Email:hakusan@pref.ishikawa.lg.jp

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