ホーム > 県政情報・統計 > 知事のページ > 県議会の議案説明要旨 > 議案説明要旨(平成23年第3回県議会定例会) - 平成23年6月14日 - > 議案説明要旨(平成23年第3回県議会定例会) - 平成23年6月14日 - 1.経済・雇用対策について
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さて、今年度の当初予算につきましては、引き続き、経済・雇用対策を当面の最優先課題に据え、守りの施策、攻めの施策ともに、これまでの取り組みを更に進化させることとしたほか、三年後に迫る北陸新幹線金沢開業の効果を県内全域に波及させる取り組みや県民生活の安全・安心の確保などに特に意を用いて編成したところであります。現在、その執行に全力を挙げて取り組んでいるところであり、以下、当初議会以降の進展を中心に、その主なものについてご説明申し上げます。
第一は、「経済・雇用対策」についてであります。
当初予算においては、地域経済の下支えを図るため、公共投資の事業量の確保に積極的に努めたところであり、現在、その早期執行に全庁挙げて取り組んでおります。今後とも、東日本大震災以降の景気や地域経済の動向、国の対応を十分注視しながら、時機を逸することなく必要な対策を講じてまいりたいと考えております。
新規学卒者の就職支援につきましては、まず、高校生について、本年三月の卒業生の就職内定率が九十九・三%と全国で二番目に高い水準となったところであり、今年度も年度当初から関係者が一丸となって就職先の開拓や就職指導に取り組んでおります。また、来月九日には、昨年度に引き続き、採用選考前に生徒や保護者が直接企業から情報収集できるよう、企業ガイダンスを開催すると同時に、就職に向けた心構え等を学ぶ就職応援セミナーを新たに開催いたします。
また、大学生等についても、合同就職面接会の開催時期を前倒して、今月に規模を拡大して開催するとともに、新たに面接会に先立ち、学生と企業のミスマッチの解消を図るため、就職対策セミナーと企業見学会を開催することとしております。
次世代産業の創造につきましては、本年四月に「いしかわ次世代産業創造支援センター」が開設し、炭素繊維の実用化に向けた研究開発や新たな機能性食品の開発を進めているところであります。
昨年七月に地元金融機関の協力を得て創設した「いしかわ次世代産業創造ファンド」においても、炭素繊維と航空機の分野における研究開発等の取り組みに対し、重点的に支援を行っております。炭素繊維については、試作品がパリで開催された世界的な展示会において高い評価を得ており、航空機についても、複数の企業が新規参入に必要な規格の認証を取得するなど、着実に成果が出てきているところであります。
さらに、今年度からは、地球温暖化等の環境問題を背景に、今後需要が一層高まると見込まれる有望な分野として、新たに電気自動車をはじめとする次世代自動車関連産業について、県内企業の参入を支援するための研究会を立ち上げることとしており、今後とも、モノづくり産業や高等教育機関の集積等の本県の強みを活かし、次世代産業の創造・育成を図ってまいります。
以上
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