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更新日:2023年9月15日

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石川県指定希少野生動植物種の指定について

 

石川県指定希少野生動植物種の第5次指定について

 

県では「ふるさと石川の環境を守り育てる条例」を定め、特に保護の必要性が高い野生動植物を「石川県指定希少野生動植物種」として、これまでに21種を指定しています。

今般、新たに第5次の指定として、植物のカザグルマ(キンポウゲ科)について、県環境審議会自然共生部会を経て指定が決定しましたのでお知らせします。

令和4年4月1日告示

令和4年5月1日施行

 ★カザグルマ(絶滅危惧Ⅰ類)

カザグルマ

5~6月、花を咲かせる。県内では絶滅したとされていたが、平成30年に再発見された。加賀地方の極めて限られた地域にわずかに生育が確認されており、採集圧が危惧される。

 

〈条例の概要はこちら〉

(ふるさと石川の環境を守り育てる条例 注:例規検索システムによりふるさと石川の環境を守り育てる条例にアクセスし、第140条までスクロールしてご覧ください。)(外部リンク) 

 

指定された種については、その生きている個体の捕獲、採取、殺傷又は損傷は原則として禁止され、知事の許可なくそれらの行為を行うと罰則が科されます。

ただし、飼育し、若しくは栽培している個体又は繁殖させた個体は除外されます。  

 

石川県指定希少野生動植物種一覧(21種)

分類 種名(和名) 科名 備考
動物(鳥類) チュウヒ タカ科 (第2次指定)
平成18年3月22日告示
平成18年5月1日施行
コアジサシ カモメ科 (第3次指定)
平成19年9月25日告示
平成19年11月1日施行
動物(淡水魚類) トミヨ トゲウオ科 (第1次指定)
平成17年3月31日告示
平成17年5月1日施行
ホトケドジョウ ドジョウ科 (第2次指定)
平成18年3月22日告示
平成18年5月1日施行
動物(昆虫類) イカリモンハンミョウ ハンミョウ科 (第1次指定)
平成17年3月31日告示
平成17年5月1日施行
シャープゲンゴロウモドキ ゲンゴロウ科 (第1次指定)
平成17年3月31日告示
平成17年5月1日施行
マルコガタノゲンゴロウ ゲンゴロウ科 (第2次指定)
平成18年3月22日告示
平成18年5月1日施行
動物(クモ類) イソコモリグモ コモリグモ科 (第3次指定)
平成19年9月25日告示
平成19年11月1日施行
動物(両生類) ホクリクサンショウウオ サンショウウオ科 (第4次指定)
平成24年3月30日告示
平成24年5月1日施行
植物(被子植物) ウミミドリ サクラソウ科   (第1次指定)
平成17年3月31日告示
平成17年5月1日施行
オキナグサ キンポウゲ科 (第2次指定)
平成18年3月22日告示
平成18年5月1日施行
エチゼンダイモンジソウ ユキノシタ科 (第2次指定)
平成18年3月22日告示
平成18年5月1日施行
サドクルマユリ ユリ科 (第3次指定)
平成19年9月25日告示
平成19年11月1日施行
トキソウ ラン科 (第3次指定)
平成19年9月25日告示
平成19年11月1日施行
サギソウ ラン科 (第3次指定)
平成19年9月25日告示
平成19年11月1日施行
イソスミレ スミレ科 (第3次指定)
平成19年9月25日告示
平成19年11月1日施行
センダイハギ マメ科 (第4次指定)
平成24年3月30日告示
平成24年5月1日施行
ヒメヒゴタイ キク科 (第4次指定)
平成24年3月30日告示
平成24年5月1日施行
トウカイコモウセンゴケ モウセンゴケ科 (第4次指定)
平成24年3月30日告示
平成24年5月1日施行
イシモチソウ モウセンゴケ科 (第4次指定)
平成24年3月30日告示
平成24年5月1日施行
カザグルマ キンポウゲ科 (第5次指定)
令和4年4月1日告示
令和4年5月1日施行

 

石川県指定希少野生動植物種の指定の概要

指定の方法

  • 県希少種・外来種問題検討会で候補種を選定 
  • 公告→公聴会→審議会の意見聴収→告示 

獲等に関する基本的な考え方

  • 知事の許可を受けた場合又は人の生命等の保護のため等やむを得ない場合(規則で規定)以外は、原則禁止。
  • 無許可で捕獲等をされた個体の所持、譲渡、譲受の禁止

手続き・罰則等

  • 指定種の捕獲等の許可申請
    (無許可の捕獲等、無許可捕獲された個体の所持等には罰則  :1年以下の懲役又は50万円以下の罰金) 
    ※下記の場合は許可できない 

・学術研究、繁殖等規則で定める目的に適合しない場合
・指定種の保護に支障を及ぼすおそれのある場合
・捕獲個体を適切に取り扱うことができない場合

  • 許可に条件を付することが可能
    (違反には罰則:6月以下の懲役又は30万円以下の罰金)
  • 捕獲等許可者に対して、措置命令が可能
    (違反には罰則:1年以下の懲役又は50万円以下の罰金) 

   「いしかわの生物多様性を守るために~希少種の保護~」リーフレット(PDF:862KB) 

石川県指定希少野生動植物種 21種の紹介

 第1次指定  4種(平成17年5月1日施行)

 ★トミヨ属淡水型(トゲウオ科)

 

トミヨ(トゲウオ科)

県:絶滅危惧I類、国:地域個体群
石川県指定天然記念物(生息地の指定・手取川扇状地の一部のみ)

手取川扇状地と志賀町の湧き水が流れ込む河川にのみ生息。

 

 ★イカリモンハンミョウ(ハンミョウ科)

 

イカリモンハンミョウ(ハンミョウ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IB類
石川県天然記念物(生息地の指定)

志賀町から羽咋市の海浜にのみ生息。本州では唯一の生息地。

 

 ★シャープゲンゴロウモドキ(ゲンゴロウ科)

シャープゲンゴロウモドキ(ゲンゴロウ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IA類
国内希少野生動植物種(平成23年4月指定)

金沢以北の水質の良い池沼や休耕田に生息。石川県は国内最大の生息地。採集圧や外来種の侵入により減少。

 ★ウミミドリ(サクラソウ科)

ウミミドリ(サクラソウ科)

県:絶滅危惧I類
天然記念物:志賀町指定文化財(植物群落)

能登地方外浦の岩石海岸の塩性湿地にわずかに生育。

 

 

第2次指定  5種(平成18年5月1日施行)

 ★チュウヒ(タカ科)

チュウヒ(タカ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IB類
国内希少野生動植物種(平成29年9月指定)

河北潟などの広いヨシ原で営巣し、ネズミ類等をエサとする。県内の成熟個体数は数十羽。

 

 ★ホトケドジョウ(ドジョウ科)

ホトケドジョウ(ドジョウ科)

県:絶滅危惧II類、国:絶滅危惧IB類

流れの穏やかな小川やため池、湿地などに生息。開発などの影響で生息地が減少。

 

 ★マルコガタノゲンゴロウ(ゲンゴロウ科)

マルコガタノゲンゴロウ(ゲンゴロウ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IA類
国内希少野生動植物種(平成23年4月指定)

能登半島の水質が良く、植生の豊かなため池などに生息。水質の悪化、採集圧や外来種の侵入により減少。

 

 ★オキナグサ(キンポウゲ科)

オキナグサ(キンポウゲ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧II類

加賀地方の河岸の極めて限られた場所に生育。環境の変化や採集圧などにより減少。

 ★エチゼンダイモンジソウ(ユキノシタ科)

エチゼンダイモンジソウ(ユキノシタ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧II類

加賀地域山間の谷あいの湿った岩場などに生育。全国で石川・福井県のみに分布。

 

 

 

第3次指定  6種(平成19年11月1日施行)

 ★コアジサシ(カモメ科)

コアジサシ(カモメ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧II類

4月中旬に日本に飛来する夏鳥。繁殖地は、県内で数か所に限られる。

 ★イソコモリグモ(コモリグモ科)

イソコモリグモ(コモリグモ科)

県:絶滅危惧II類、国:絶滅危惧II類

砂浜海岸の海浜植物帯が主な生息地。砂中に垂直の縦穴をつくってその中に潜む。砂浜海岸の減少や環境悪化により、減少。

 

 ★サドクルマユリ(ユリ科)

サドクルマユリ(ユリ科)

県:絶滅危惧I類

7月頃茎頂に横向きに赤橙色の花をつける。クルマユリの変種で、能登地方に分布する。現在確認されている生息数は、極めて限られている。

 現存個体数が極めて少なく、絶滅の危険性が高いことから、保護計画を策定し、本計画に基づき各種対策を進めていくことする。

サドクルマユリ保護計画(PDF:827KB)

 

 ★トキソウ(ラン科)

トキソウ(ラン科)

県:絶滅危惧I類、国:準絶滅危惧

5~7月頃花は横向きで半開し、日当たりのよい湿地に生育。湿地環境の消失や採集圧により減少。

 

 ★サギソウ(ラン科)

サギソウ(ラン科)

県:絶滅危惧I類、国:準絶滅危惧

7~8月頃3cm程度の白色の花をつける。丘陵地の湿地等に生育。湿地環境の消失や、採集圧により減少。

 

 ★イソスミレ(スミレ科)

イソスミレ(スミレ科)

県:絶滅危惧II類、国:絶滅危惧II類

4~5月頃2~2.5cm、紫紅色から淡紫色の花をつける。海岸砂丘、海岸クロマツ林の海側に生育する。県内の生育は、限られた場所でしかなくなった。

 

 

第4次指定  5種(平成24年5月1日施行)

 ★ホクリクサンショウウオ(サンショウウオ科)

 

ホクリクサンショウウオ(サンショウウオ科)

県:絶滅危惧I類、国:絶滅危惧IB類
石川県指定天然記念物(生息地の指定)
羽咋市指定文化財(種指定)

里山の荒廃等により、個体群の減少が危惧される。石川県と富山県にのみ生息。典型的な「里山のサンショウウオ」。

 

 ★センダイハギ(マメ科)

センダイハギ(マメ科)

県:絶滅危惧I類

能登半島の一部海岸部の極めて限られた場所にしか生育していない。生育環境の改変、悪化が危惧される。

 ★ヒメヒゴタイ(キク科)

ヒメヒゴタイ(キク科)

県:絶滅危惧II類、国:絶滅危惧II類

9~10月、1~2cmの多数の頭花をつけ、芳香を放つ。能登半島の一部海岸部に生育。生育環境の改変、悪化が危惧される。

 ★トウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)

トウカイコモウセンゴケ(モウセンゴケ科)

県:絶滅危惧I類

5~9月、花を咲かせる。食虫植物である本種は、腺毛の粘液で虫を捕まえる。生育地は加賀地域に限られ、生育地の改変や採集圧が危惧される。

 ★イシモチソウ(モウセンゴケ科)

 

イシモチソウ(モウセンゴケ科)

県:絶滅危惧I類、国:準絶滅危惧

5~6月、白色の花を咲かせる食虫植物。現存数は極めて限られており、採集圧も危惧される。

 

 

第5次指定  1種(令和4年5月1日施行)

 ★カザグルマ(キンポウゲ科)

 

カザグルマ

県:絶滅危惧I類、国:準絶滅危惧
 

5~6月、花を咲かせる。県内では絶滅したとされていたが、平成30年に再発見された。加賀地方の極めて限られた地域にわずかに生育が確認されており、採集圧が危惧される。

 

このほか、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)」に基づき「国内希少野生動植物種」に指定されている種があり、県内には20種の生息・生育が確認されています。これらの種についても、捕獲や採取などは原則として禁止されています。

石川県内で生息・生育が確認された国内希少野生動植物種<20種>

 

分類 種名(和名) 科名
動物(鳥類) ヘラシギ シギ科
コウノトリ コウノトリ科
トキ トキ科
クロツラヘラサギ トキ科
イヌワシ タカ科
チュウヒ※1 タカ科
オジロワシ タカ科
クマタカ タカ科
ハヤブサ ハヤブサ科
ライチョウ キジ科
アカモズ モズ科
ヤイロチョウ ヤイロチョウ科
動物(両生類) アベサンショウウオ サンショウウオ科
ホムラハコネサンショウウオ※2 サンショウウオ科
動物(昆虫類) シャープゲンゴロウモドキ※1 ゲンゴロウ科
マルコガタノゲンゴロウ※1 ゲンゴロウ科
ゲンゴロウ※2 ゲンゴロウ科
マルガタゲンゴロウ※2 ゲンゴロウ科
動物(二枚貝類) カワシンジュガイ※2 カワシンジュガイ科
植物(被子植物) ホテイアツモリ ラン科

※1 先に県の指定希少野生動植物種に指定されていたが、シャープゲンゴロウモドキとマルコガタノゲンゴロウは平成23年4月に、チュウヒは平成29年9月に新たに「国内希少野生動植物種」にも指定された。

※2 特定第二種国内希少野生動植物種(販売・頒布等の目的で行う捕獲等が原則禁止される)

なお、石川県内にも生息しているオオタカ(タカ科)は、これまで「国内希少野生動植物種」に指定されていたが、国内の個体数が増加したとして指定が解除された。

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所属課:生活環境部自然環境課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1476

ファクス番号:076-225-1479

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