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更新日:2015年5月8日

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―シンガポール駐在員便り 2015年5月―

シンガポールからの観光誘客

シンガポールでの旅行博

 4月3日から5日までマリーナベイサンズ・エキスポ&コンベンションセンターで、旅行博「トラベル・レボリューション(Travel Revolution)2015」が開催されました。今回初めて開催された旅行博トラベルレボリューションには、大手旅行会社4社を含む約70団体が出展し、石川県も北陸新幹線のPRブースの一画として、富山県や福井県など北陸新幹線沿いの地方自治体とともに参加しました。

 当初3月27日から開催される予定でしたが、リー・クアンユー元首相の死去により服喪期間となったため延期ということになりましたが、今回ジャパンパビリオンをとりまとめた日本政府観光局(JNTO)によれば、延期により4月開催になったことで年度末を過ぎるなど調整が大変だったが、なんとか予定通り、ジャパンパビリオンに13団体が出展することができたとのことであり、ジャパンパビリオンには、日本の伝統的なゲームである投扇興(とうせんきょう)なども、日本の菓子や醤油が当たる参加型アトラクションとして行われ、シンガポール人の来場者に人気を博しました。

  会場に訪れたシンガポールの旅行者の特徴の一つとしては、FIT(Free Independent Traveler)と呼ばれる個人旅行者が多いことが挙げられます。会場に訪れたシンガポール人達からは「秋に、日本へ1週間旅行する予定だが、北陸新幹線を使って、どのようなルートで、どのような地域を観光するのがおすすめなのか」、「石川県内を旅行するには、交通手段は車がいいのか、バスがいいのか、電車がいいのか」といった問い合わせなどがあり、特に家族づれで日本へ旅行を計画するシンガポール人達が多く、旅行者自身で訪問先(観光地)や交通手段など計画を立てて、計画段階から旅行を楽しもうとするシンガポールの旅行者のニーズを実感しました。また高齢のご夫婦からは「日本の歴史や文化を体験できる旅行先はないか」など、シンガポールの旅行者には何か体験できる旅を好まれる傾向もあると思われます。

 旅行博が終了した後、シンガポールの旅行業者を数社訪問しましたが、あるシンガポールの大手旅行業者からは、「これまで東京、大阪、京都、北海道などが、シンガポールの旅行者にとって、日本の観光地として有名だったが、北陸新幹線が開業したことにより、これからはおすすめの観光地として、石川県をはじめ北陸をぜひシンガポールの旅行者に紹介したい」、また「北陸新幹線を使って金沢に到着した後、レンタカーを使って石川県内をドライブできないか」など具体的な問い合わせもありました。

 主催者によれば、「トラベルレボリューション2015」には3日間で76,000人が入場したとのことであり、今回、ジャパンパビリオンに出展したことにより、北陸新幹線の開業を機に、多くのシンガポールの人達に対し、日本への旅行先として、東京や大阪だけではなく、石川県といった日本の地方に注目してもらえるきっかけにつながったのではないかと思います。近年、シンガポールから日本への観光客が増え続ける中(対前年比20.4%増)、シンガポールの観光事業者との連携を密にし、常にシンガポールの旅行者のニーズを把握しながら、石川県への観光誘客につなげていけるように取り組んでいきたいと思います。

               

      旅行博が行われたマリーナベイサンズ          ジャパンパビリオンの様子            

            旅行博が行われたマリーナベイサンズ                          ジャパンパビリオンの様子

 

      北陸新幹線ブースの様子         現地旅行業者への訪問

                北陸新幹線ブースの様子                             現地旅行業者への訪問

   

 

 

シンガポールの観光行政

  シンガポールでは、日本への旅行者が増え続ける中、一方で、シンガポールに訪れる外国人観光客は減少しています(対前年比3.1%減)。特に、中国からの観光客が減少しており、シンガポールドル高が主な原因とされています。

 4月7日、シンガポール政府観光局(STB)では、外国人観光客を呼び込むために、予算2,000万シンガポールドル(約17億8,000万円)を投入し、民間と連携して行うことを発表しました。特に、日本、インドネシア、中国などにシンガポールを売り込むこととしています。具体的には、観光事業者や商店街と連携し、シンガポール独立50周年特別ツアーを企画したり、レストランでは特別メニューを用意して、シンガポール政府観光局が旅行者への割引分を一部負担したりします。また、海外から多くの観光客が訪れるシンガポールのオーチャードロードの商店街では、3月まで実施した夜間歩行者天国を7月~12月に再開し、商店街のにぎわいを盛り上げる取り組みを行うこととしています。

 シンガポール政府観光局の担当者によれば、これまでも常に民間との連携を取りながらシンガポールに多くの観光客を呼び込んできたとのことであり、今回の外国人観光客減の状況もきっと乗り越えられると見込んでいます。シンガポールから石川県への観光誘客を図る我々にとっても参考になるところが多く、今後もシンガポール政府観光局の取り組みについて注視していきたいと考えています。

                                                   

                                   

 

日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所

石川県駐在員  成田満
16 Raffles Quay #38-05 Hong leong Building Singapore 048581 JETRO singapore

TEL:(65)-9008-3297  FAX:(65)-6224-1169

E-mail:Mitsuru_Narita@jetro.go.jp

 

 

 

 

 

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所属課:商工労働部産業政策課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1511

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