ホーム > 連絡先一覧 > 商工労働部産業政策課 > 石川県シンガポール事務所 Ishikawa Prefectural Government Singapore Representative Office > ―シンガポール駐在員便り 2015年8月―
ここから本文です。
7月13日から23日にかけて、シンガポールの日本大使館の施設であるジャパンクリエイティブセンターにおいて、石川の伝統工芸や地酒を紹介する企画展が行われました。昨年10月、県がシンガポールで開催した「石川の食文化提案会」をきっかけに、大使館側が石川の伝統文化を高く評価し、今回のイベントを開催することになりました。
7月13日には、オープニングレセプションが行われ、会場には、シンガポールの一流シェフやレストラン関係者をはじめ、シンガポールの美術館など日本の伝統工芸に興味を持っているシンガポールの関係者約50名が招待されました。会場では、参加者の方々が、輪島塗や九谷焼の器で石川の地酒を試飲し、石川の伝統工芸の器とお酒のコラボレーションを堪能しました。
企画展のオープニングレセプション
またオープニングレセプションでは、シンガポールで既に事業を展開されている輪島市の塗師屋「藤八屋」の女主人である塩士純永様が、石川の伝統工芸品である輪島塗について紹介され、輪島塗が100以上に及ぶ製造工程が手作業で行われていることや、長い歴史の中で培われてきた職人達の技術によって支えられていることを説明し、堅牢で美しい輪島塗の魅力をPRしました。また実際に、輪島塗の伝統工芸士で「藤八屋」親方である塩士正英様が、会場で、製造工程の一つ「布着せ」を実演し、職人技を披露されました。
輪島塗の製造工程の一つ「布着せ」の実演の様子
お酒については、現地で活躍しているソムリエから、石川の地酒を紹介し、石川のお酒は一緒に嗜む料理や食材の味を引き立てるお酒が多く、日本料理だけでなく、シンガポール料理にも合うと高く評価しました。また、過去に石川県の酒蔵へ訪問した体験談をもとに、石川県の酒蔵は、懇切丁寧な酒造りを行っており、また山から湧き出る良質な水を活かしており、国際的にも評価の高い地酒が多いと述べました。
また県からは、このような機会を通じて、シンガポールの皆様に、石川の伝統文化や食文化の一端を楽しんでもらい、ぜひ石川県のファンになっていただきたい、また今回の企画展だけでは紹介しきれない石川県の魅力については、ぜひ石川県にお越しいただき、現地で実際に体験してほしいと、来場者の皆様にPRしました。
輪島塗の食器
オープニングレセプションに来場した現地シンガポールの関係者からの声としては、現地の高級寿司店を営むシンガポール人オーナーは「シンガポールでは日本食ブームが続いており、今後さらに、顧客に対して、質の高い日本料理を提供することが求められており、石川県の輪島塗の器や地酒に非常に興味がある。」、現地の高級日本料亭の料理長からは「シンガポールでは、日本酒の人気が高く、新しい銘柄として石川の酒を検討したい。」、日本の伝統工芸に関心を持つシンガポールのデザイナーからは「お酒と美しい漆器のペアリングが素晴らしい。石川の食文化に感銘を受けた。」、「器の手触りが滑らかで美しい。」などのコメントが寄せられ、石川の伝統工芸や地酒に高い評価が得られました。
石川の伝統工芸の器と地酒のコラボレーション
オープニングレセプション後も、翌14日から23日まで、引き続き、ジャパンクリエイティブセンターにおいて、石川の伝統工芸や地酒を紹介する企画展が行われ、輪島塗の箱膳や器、重箱など約30点が展示されるとともに、石川の地酒についてはパネルや動画等で紹介し、来場者には試飲用のお酒も提供されました。展示会場には、これから日本へ旅行を計画している女性のグループや、シンガポールでデザインを学んでいる学生など、シンガポールのさまざまな人達が来場され、石川県の美しい伝統工芸の器やお酒について鑑賞されました。今回の企画展が、シンガポールで石川県の伝統工芸や食文化の魅力が広まるきっかけになることを期待しております。
日本貿易振興機構(JETRO)シンガポール事務所
石川県駐在員 成田満
16 Raffles Quay #38-05 Hong leong Building Singapore 048581 JETRO singapore
TEL:(65)-9008-3297 FAX:(65)-6224-1169
E-mail:Mitsuru_Narita@jetro.go.jp
お問い合わせ
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください