更新日:2022年5月13日
幼稚園教諭免許状や保育士資格の取得特例制度について
平成27年度からスタートした子ども・子育て支援新制度における幼保連携型認定こども園では、教育・保育に携わる職員は保育教諭と位置づけられ、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を持つことが原則とされています。
国では、幼保連携型認定こども園への円滑な移行のため、新制度施行後10年間(2024年度末まで)は、幼稚園教諭免許状または保育士資格のいずれかを有していれば、保育教諭となることができるとする経過措置を設けていますが、この場合、この間にもう一方の免許・資格を取得する必要があります。
この免許・資格に関しては、一定の実務経験を有する方に対して、取得に必要な単位数等を軽減する特例制度が設けられています。
特例制度を利用できる方
以下のいずれにも該当する方です。
- 幼稚園教諭免許状又は保育士資格のいずれかをお持ちの方
- 下記「対象施設」において、「3年以上かつ4,320時間以上」の園児の教育または保育に従事する勤務経験を有する方
(複数の対象施設で勤務経験がある場合は、それらにおける勤務年数、時間を合算)
対象施設
- 幼稚園(特別支援学校幼稚部含む)
- 認定こども園
- 保育所
- 小規模保育事業(A型・B型)
- 事業所内保育事業(利用定員が6名以上であるもの)
- 公立の認可外保育施設
- へき地保育所
- 幼稚園併設型認可外保育施設
- 認可外保育施設指導監督基準を満たす旨の都道府県知事(又は指定都市及び中核市の長)証明書が交付された認可外保育施設
特例制度による幼稚園教諭免許状取得までの流れ (保育士資格のみをお持ちの方)
1 特例制度に基づく講座(特例講座)を開講している大学等で以下の8単位を取得する。
必要単位(8単位)
- 教職の意義及び教員の役割、教員の職務内容【2単位】
- 教育に関する社会的、制度的又は経営的事項【2単位】
- 教育課程の意義及び編成の方向【1単位】
- 保育内容の指導法、教育の方法及び技術【2単位】
- 幼児理解の理論及び方法【1単位】
令和4年度以降、県内で特例講座は開催されませんが、県外の大学等で通信による受講が可能です。
2 県教育委員会の教育職員検定を受ける。
必要書類の提出後、2~4週間で幼稚園教諭免許状が授与されます。
(詳しくは、石川県教育委員会教職員課及び文部科学省のホームページ(外部リンク)をご覧ください。)
特例制度による保育士資格取得までの流れ(幼稚園教諭免許状のみをお持ちの方)
1 特例制度に基づく講座(特例講座)を開講している指定保育士養成施設で以下の8単位を取得する。
必要単位(8単位)
- 福祉と養護【2単位】
- 子ども家庭支援論【2単位】
- 保健と食と栄養【2単位】
- 乳児保育【2単位】
2 保育士試験を受験する。
保育士試験は全科目免除となります。
(詳しくは、一般社団法人全国保育士養成協議会のホームページ(外部リンク)をご覧ください。)
3 保育士試験合格通知書受領後、保育士登録を申請する。
保育士登録申請手続き後、おおよそ2か月程度で保育士証が交付されます。
(詳しくは、社会福祉法人日本保育協会保育士登録事務処理センターのホームページ(外部リンク)をご覧ください。)