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更新日:2022年1月19日

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記者会見の要旨 - 令和4年1月19日 -

令和3年度知事記者会見:新型コロナウイルス感染症について

内容

新型コロナウイルスの感染症についてですね、一言申し上げたいと思います。

まず感染状況であります。残念ながら本日、これまでの過去最多を更新する176人の新規感染者が確認をされました。詳しい内容はこの後、健康福祉部長の方からですね、説明させたいというふうに思います。

今月に入りましてのこの感染状況を見ておりますと、これまでになく増加スピードが速いというのがですね、正直な感想であります。まさにオミクロン株の特徴がはっきり見て取れると、こういうことだろうと思います。

例えば、感染者数が今月に入りまして、本日までの累計は約800人ということでありますけれども、これは昨年夏の第5波では、感染が拡大しました7月に入って、これが累計800人に達するまでに約30日程度の期間を要しておりますが、今回は20日弱でここまで感染者が増加をいたしております。

残念ながら、年末年始の帰省、あるいは成人式、及びこれらに関連する飲食において、今月に入り感染が拡大いたしましたが、最近では、これらに直接起因する感染に加えまして、これ以外の感染経路を持つ方や感染経路不明な方の感染が増えている、そんな状況にございます。

また、昨日までの感染者の状況を詳しく見てみますと、年齢は30代以下の方が全体で約7割をですね、占めております。このうち感染者の症状を見ますと、全員が軽症もしくは無症状ということであります。この傾向は、感染者全体についても同じことがですね、言えるわけであります。

そして我々にとって最大の関心事は、医療提供体制の確保ということにですね、なるわけであります。第5波の経験を踏まえまして、全県にメディカルチェックセンターを設置をして運用しておりますことや、軽症、無症状の若者の感染者が多いことから、感染者数が多くなりましても、現在のところ病床使用率は10%台を維持している、こういう状況にあるわけであります。

また、重症者の数につきましても、昨年の10月末以降、82日間ゼロの日が続いておるわけであります。こういうことから現時点で、病床に負荷はかかっていないわけでありますし、医療逼迫も起きていないということが言えようかと思います。

一方で、宿泊療養施設、いわゆるホテルですね、とか、自宅で療養される方が増えておりますことから、この宿泊療養施設は足りるのか、また自宅における健康観察等にしっかり対応できているのか、これは至急、医師会や看護協会ともですね、ご相談をしながら、これは体制強化を検討していかなければいけない、このように考えております。

また、医療機関や高齢者施設など社会福祉施設においては、散発的なクラスターは発生をいたしておりますが、爆発的な感染拡大は起こっていないわけでありまして、社会基盤を大きく揺るがすような事態には至っていない、このように承知をいたしております。

しかしながら、先週木曜日以降、連日50人を超える規模の感染者が確認されているのは事実でございます。このうち、本日を含めて3日間は3桁となるなど感染者数が増大している、このことも事実であります。第5波の際には当時1日最多でありました120人規模の新規感染者が継続しましても、メディカルチェックを行い、症状に応じた適正な療養環境を提供すれば、医療ひっ迫を避けることができるという試算を私どもは持っておりましたが、現在は軽症、無症状の方がほとんどでありますため、入院が必要な方の割合は減少しております。1日200人規模の新規感染者が継続しましても、対応することは可能ではないかと、このように考えているところであります。

いずれにしても、危機感を持って今後の状況を注視して、医療提供体制の確保に最善を尽くしていきたい、こういう思いであります。

そして次は、無料検査であります。これからも早期発見、早期治療、早期社会復帰の循環を維持することは重要な課題であります。県内の薬局で、先月22日からワクチン検査パッケージにおける検査をスタートさせた後、隣県でのオミクロン感染の発生を受けまして、先月29日から感染不安を感じる無症状の県民の方を対象とした無料検査を開始いたしました。

この無料検査にはこれまでに3千人以上の県民の皆さん方にご利用いただいております。感染が拡大してきた先週には、1週間で約2千人の方が検査を受けておられるわけであります。こういう中、かねてから受検できる薬局の数を1月上旬には100か所を超えることを目標とすると申し上げてまいりましたが、大手のドラッグストアのご理解も得まして、今週に入りまして179か所で検査ができるということに相成りました。ぜひ、積極的に県民の皆さん方にはご利用いただいて、早期発見、感染不安の解消に役立てていただきたいと思います。

次は、3回目のワクチン接種についてであります。感染者のワクチン接種状況を見ますと、7割の方が2回接種済みとのことであります。ワクチンを接種していても安心できないという時代になっているということが言えようかと思います。

現在は、若い方を中心に感染が拡大しておりますが、オミクロン株は感染力が強いと言われておりますので、これから高齢者へと感染が拡大していくことは何としても防がなければならないわけであります。

そのためにも、国も言っております3回目のワクチン接種の前倒しは、唯一の防御策と申し上げても過言ではないと思います。市町からは一旦スタートした作業日程を前倒しすることは相当困難を伴うとお聞きをしておりますが、県としても、政府の方針を踏まえまして、速やかな接種開始を市町に要請しましたところ、県内では一部市町では、すでに1月の8日に高齢者接種を開始をしておられます。

その後、すべての市町が2月上旬までに高齢者接種を開始をし、2月下旬から3月上旬までに完了するとの回答をですね、いただいとるわけでありますので、政府の要請、1ヶ月前倒しの要請に応えるということになるんじゃないかと思います。

市町には、人的な手配がネックとなり前倒しは困難な場合は、医師会等を通じて必要な人材を派遣できる体制を取っていることもすでに申し上げております。今後とも、市町にはさらなる前倒しを図るべく、関係機関と調整を進めていただきたいと思います。そして、1日でも早く高齢者接種を完了させ、一般接種へと進めていただきたい、このことを市町にはお願いいたしているところであります。

そして、県としてもワクチン接種を促進するため、今般、接種センターを開設をすることにいたしました。県民の皆さん方にはわかりやすい場所ということで、また駐車場を備えた場所ということで、今回は県庁の19階展望ロビーに開設をしたい、このように考えております。

人的な手配やワクチンの手配もありまして、今は時期までは申し上げることはできませんが、できるだけ早く体制を整え、接種会場の一つとして県民の皆さん方にご活用いただければと考えております。準備が整い次第、開設時期等については別途またお知らせをしたい、このように考えております。

いずれにしましても、接種の前倒しはワクチンの確保が大前提ということになるわけであります。市町からも、ワクチンの確保や配分スケジュールの早期提示が不可欠とお聞きをしております。また、県が接種センターを設ける場合には、昨年同様、市町のワクチンとは別枠で配分をいただくことが不可欠ということになってまいるわけであります。国にはこれまでも知事会を通じて申し上げておりますが、改めてこの点強くですね、要望していきたい、このように考えております。

次が、社会経済活動であります。現在、大変多くの感染者が発生している一方で、これまでの数次にわたる、正確には3回でしたかね、行動制限の影響を直接受けてきました飲食、観光関連の業界の皆さん方は、今なお大変疲弊した状態がですね、続いておるわけであります。県も需要喚起を行っておりますが、まだ経営等は厳しく、コロナ前の状況に戻っていないのが実態であると承知をしております。

先程申し上げたように、現時点では、医療提供体制が確保されておりますことから、県民全体に対して行動制限をお願いするまでの状況には至っていない、このように考えておりますが、このままの感染の拡大が続き、病床の負荷や県民生活を支える社会基盤に大きなダメージが生ずることが想定される場合は、厳しい決断を覚悟しなければならない、このように考えておるところでもございます。引き続き、危機感をもって事態の推移を注視をしていきたい、このように考えております。

これ以上の感染拡大を防ぎ、新規感染者を何とか減少傾向に持ち込んでいくことが不可欠であります。そのためには、県民・事業者の皆さん方に、現下の感染状況に最大の関心を払っていただき、危機意識をさらに高め、一つ一つの感染防止対策をこれまで以上にしっかり行っていただくことが必要であろうというように思います。

特にオミクロン株は、これまでになく感染力が高いと言われておりますことから、飲食の場面のみならず、あらゆる場面で「新しい生活様式」を徹底し、感染リスクを避ける取り組みをぜひお願いしたい、このように思う次第であります。

そして、手洗いやマスクの着用、3密の回避、換気など、基本的な感染予防策はもとより、本日1都12県に拡大される、まん延防止等重点措置に指定された地域との不要不急の往来は極力控えていただくと同時に、その他の感染拡大地域との往来についても、慎重に判断をお願いしたいというふうに思います。仮に、どうしても往来せざるを得ない場合には、用務終了後、速やかにお戻りをいただきたいと思います。

また、飲食される際には、「いしかわ新型コロナ対策認証店」のご利用、  事業者の皆さん方には、業種別のガイドラインの遵守を改めてですね、お願いしたいというふうに思います。

何としても感染拡大を食い止めるため、お一人お一人の責任ある行動の実践をですね、重ねてお願いしたいと思います。私の方からは以上であります。

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