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更新日:2017年11月17日

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対談・寄稿文 - 知事インタビュー - 潜在的な力を持つ石川県がその魅力を顕在化するツール、それが北陸新幹線

 

北陸新幹線の開業が来年3月14日に決定しました。開業前の手ごたえはどのように感じていますか。

   40年来の悲願がいよいよ達成される、という思いです。各種の見学ツアーには予想を上回るご応募をいただき、ここにきて県民の皆さんの盛り上がりを実感しています。

   今回の北陸新幹線は12両編成での運行です。これは東海道新幹線の16両に次ぐ車両数であり、最上級クラスの「グランクラス」導入や、最速達タイプの「かがやき」が導入時から一日10往復走るなど、新幹線開業の経験と実績を持つJRがビジネス、観光両面での集客が見込める「北陸の魅力」に自信を持っている、その表れだと思っています。

  金沢駅は石川県が誇る伝統的工芸品をふんだんに使い、駅に降り立った瞬間から石川らしい雰囲気を感じさせ、訪れる人に驚きと感動を与えます。観光情報センターもニーズに応えるべく2.3倍の広さになり、営業時間も延長します。宿泊斡旋や、荷物を預かって宿泊先まで届けるなど、ソフト面での「最初のおもてなし」の場として機能の充実を図ります。

 

開業後、金沢駅は東名阪の三大都市圏からの終着駅という位置を持ちます。金沢、そして石川県の今後の役割についてどのようにお考えですか。

  まずは東名阪の三大都市圏どこから来ても約2時間半と、時間距離が等距離となり優位性が出てきます。金沢が終着駅、というよりは東京から金沢、その後京都へ行くなど、国内での拠点性が高まるでしょう。

  また現在、経済発展著しいアジア諸国と一番近い日本海側の拠点として、「環日本海諸国のゲートウェイ」を担う可能性についても具体性が出てきました。石川県には国際空港もある。クルーズ船の寄港も増えた。陸・海・空にわたるハード整備は十分に行ってきたところであり、新幹線で繋がることにより、石川をハブ拠点としてあらゆるルートの選択肢が広がるのです。

 

開業2年目以降の施策について構想を聞かせてください。

  新幹線開業で一番に考えるべきは「交流人口の拡大」だと思っています。当面はこの勢いを持続させ、観光誘客につなげていかなくてはなりません。

  現在、関西圏から260万人、中京圏210万人、首都圏からは230万人が三大都市圏から石川県を訪れています。数を見ると同じに見えますが、よく見るとエリア人口比率が違う。関西中京からは人口に対して13~14%の方が来訪しているのに対して首都圏からの割合は5.5%しかない。まさに新幹線開業後の伸びしろはここなのです。首都圏からのエリア人口比率を13%まで引き上げること、これが「首都圏誘客500万人構想」です。

  新幹線開業は企業誘致にも絶大な効果を発揮しています。以前は「北陸は遠い」という声をよく聞きましたが、遠隔地であるイメージを払拭するのが新幹線です。 

  さらに、石川県は比較的災害の少ない地でもあるため、企業にとってはリスク分散できる適地です。19の高等教育機関があるので優秀な人材を確保することもできる。すでに新幹線開業を見越して、立地を表明いただいた企業がいくつもあります。

 

今、地元企業に求めること、期待することはありますか。

  新幹線開業は、速達型で大量輸送機能をもったツールを手に入れることでは留まらない。潜在的な力を持っている石川県がその魅力を顕在化する、そのための非常に大事なツールなんです。単に人や物を運ぶだけのツールではなく、石川県のこれからの成長発展にとって大切な企業や雇用を運ぶものでもあるのです。地元企業には多面的、多角的なチャンスと捉えて石川に根を張り大きく飛躍する機会として生かしてほしいですね。

 

(月刊『Clubism』2014年11月号)

 

 

 

 

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