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更新日:2010年4月7日

対談・寄稿文 - 知事インタビュー - 私に潜むかなざわ~奥ゆかしく努力する「底力ある県民性」に共感~

金沢は伝統と近代が並存するまち

「金沢は完成度の高い町ですね」

市井の一員として金沢を見たとき、住民・谷本正憲が自ら住まう地域の印象を表した一言である。

石川県副知事として金沢で暮らし始めたのは十二年前のことである。この春、知事となって丸十年の節目を迎えた。金沢市中心部にある知事公舎に居を構えて十年が過ぎたことになる。辞令一枚で霞が関と全国の自治体を行き来する転勤暮らしを続けてきた身にとって、ひとところの居住期間としては生まれ故郷を例外として最長記録になる。

「別の言い方をすれば、伝統と近代がほどよく並存した街とも言えるかな」。谷本知事が語る、金沢における伝統と近代の並存とは、例えば、金沢城公園や武家屋敷跡といった城下町のたたずまいを有しながら、百貨店や商店街を歩けば、世の中の流れに接することができるところにあるらしい。

重い公職にある立場上、自分で車を運転することが許されない谷本知事は、「個人的には徒歩圏内しか動きがとれず、校外へは行きにくいのが悩み」と言うものの、買い物や散策には事欠かず、「自然豊かで暮らしやすい街」と見ていた。ただ、完成度の高い街は住み手にとっては好都合であっても、政をつかさどる立場となると話は別で、切り開いていく要素が見つけにくく、いささか面白みにかける面もないとは言えない。

自分は道筋をつけ先鞭をつける役割

決断すると断崖絶壁をよじ登る県民性が好き。

転勤生活では、なかなか見抜く機会を得られなかった住民の気質も、十数年、強く意識して観察しているうちに、今では石川県人の気質や肌合いを感じ取り、理解できるようになってきた。

谷本知事が、石川県内の企業と取引のある著名な企業家と話していたときのことである。

「石川県の人は、なかなか決断しない。イライラさせられる」と、その企業家は石川県人のマイナス面を指摘し、次にこう続けた。「だが、いったん決断したら、どんな断崖絶壁でもよじ登ってくる。あの根性は見上げたもんだ」

谷本知事もその見立てには同感だった。ふだんは自分が築いた誇るべき業績について声高に主張することもなく、自分は引き気味に相手を思いやる奥ゆかしさを漂わせているが、いざ目標を定めると、ありとあらゆる知恵と努力を結集し、どんな高いハードルも乗り越える底力を、石川の県民たちは持っている。それは、知事として十年あまりの間に接して知ったこの土地の人々の姿であった。
「企業人として、うまく石川の県民性を言い当てた言葉だった。石川の人たちは、自分からなかなか言い出さないが、こちらがきっかけをつくれば、必死になって頑張って、底力をもって難関を乗り越えるわけですよ」

「自治体の長として、自分は先鞭をつける。しかし、その最終的な結果は、県民がいかに施設や制度の利活用に心を砕き、どれだけ汗を流すかに左右される」。これが、「暮らしの道筋をつけるのが政治」と説く、谷本知事の舵取りの基本でもあるようだ。

能登空港が、航空会社の予測をいい意味で裏切り、高い利用率を維持している背景には、「切り拓いた土地を荒野にするわけにはいかない」と歯を食いしばる地域住民の思いがある。小松空港からの上海定期便就航についても然り。観光立県をうたい、アジア方面からの旅客誘致をはかるプロセスで重ねる県民の努力を生かしていかねばならぬ。「だからこそ、定期便と同じ間合いで上海へチャーター便を飛ばし、いつでも本格的に定期便が就航できる体制を敷いている」。こう力を込める知事の表情に揺らぎは感じられない。

県は空港などのインフラを整え、その後の運営には地域住民が参加し責任の一端を担ってもらう。自治体と住民が一体となった、こうした一連の施策は「石川方式」として関連業界に認識されつつある。手応えの大きさが知事の凛とした言葉からもうかがえる。

歴史と芸術を土台に先人が連綿と守ってきた文化土壌は大切にすべきだが、そればかりにしがみついているわけにもいかない。いかに付加価値をつけるかという課題のヒントが、石川県民の「底力」にあった

石川の「株価」を上げるトップセールスマン

「企業群を輩出する環境づくりを整えたい」

これが、現在の知事・谷本正憲の頭にある、石川の地に付加価値をつける布石である。石川県は、国内シェアにおいてナンバーワンを誇るニッチトップ企業が四十社を数え、これは絶対数で東京、大阪に次ぐ数字である。歴史や伝統にあぐらをかいているばかりではないフロンティア精神の片鱗は、「石川県」を商品とするトップセールスマンの知事にとっては、大きな「売り」となる。

消費者ニーズを読み取る眼力、ものづくりの技を駆使する応用性、そして、ここぞと決めたらやり抜く底力の強靭さ。歴史と文化に裏打ちされた、この県民性を生かさない手はない。

「四年間という期限のなかで、石川県という株が一円でも二円でも上がるよう、私は全力投球している」

次世代に引き渡す財産を耕し、たわわに実らせる使命が常に脳裏をよぎる知事という役職にあって、土づくりの材料がほどよくそろっていれば、収穫までの道のりも具体的に描きやすい。

日課の散策コースに連なる、金沢市街地の豊かな緑は、常に決断を迫られる立場ならではの重圧から身を放ち、心身をリフレッシュするのに最適の環境である。「コンクリートジャングルでは味わえない」(谷本知事)という清らかな空気を身に受けて、ストレスを新たなる石川を築くための活力に変化させる。知事公舎から目と鼻の先にある兼六園や本多の森の木々は、数知れぬほどの悩ましい問題を吸い取り、谷本知事が思い抱く「我が県土」の新鮮なイメージを、街中へ、そして加賀平野や能登半島の付け根へ、先端へと送り出している。

 

(学都8号  2004年7月20日発行)

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