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更新日:2010年4月7日

対談・寄稿文 - 知事インタビュー - 地域の独自性・優位性をさらに磨き「個性・交流・安心のふるさとづくり」をめざす

1996年に策定した石川県新長期構想に基づき、県政運営を司る谷本知事。加賀百万石の伝統文化、能登空港の開港など、新旧の財産・資源・基盤を生かし、地域の活性化を図る。

石川県では「個性・交流・安心のふるさとづくり」を基本目標として新長期構想を策定されました。そのねらいからお聞かせください。

新長期構想は、21世紀を迎えるにあたり、石川県の進むべき方向を示そうと、県民をはじめ多くの関係者にご参加いただいて策定したものです。この長期構想は「地球時代」「成熟時代」「地方創造時代」という3つの時代認識を大きな前提としていまして、その時代認識を踏まえ基本目標として掲げたのが「個性・交流・安心のふるさとづくり」です。

石川県が長い歴史の中で培ってきた財産、つまり個性を改めて見つめ直し、磨きをかけていくことが県の活性化につながる。また、人にしろ、モノにしろ、環境問題などもそうですが、いまや地球レベルで考えていかなければならない。これからは地域を越え、国境を越えた交流が非常に大事です。その交流を活発にすることが県の活性化につながる。さらには少子高齢化対策、災害対策、治安対策等々、県民の皆さんの安心をどう確保していくか。こうした視点から課題に取り組み、「個性・交流・安心のふるさとづくり」をめざそうというわけです。

「個性」の観点からはどのような取り組みをされていますか。

「加賀百万石」という言葉に象徴されるように、石川県には長い歴史に育まれ蓄積された伝統文化があります。この財産を後世に伝えていくと同時に、どう磨きをかけ、付加価値を高めていくかが大事な点です。そこで今進めているのが、加賀前田家の居城であった金沢城の復元です。本物志向で職人の技を結集して復元を進め、明治以降の木造城郭建造物としては全国最大規模となる「菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓」を3年前に完成させました。お陰様で、異口同音に高い評価をいただいています。金沢城は、石川県の伝統文化を継承する具体的な器であるとともに、石川県民の心の拠り所です。また、3年前、金沢駅前に「石川県立音楽堂」をオープンさせました。石川県では、昭和63年に指揮者の岩城宏之さんのもと、オーケストラ・アンサンブル金沢という小編成のオーケストラを発足させました。日本ではハードはあるけれどもソフトがないという指摘をよくされますが、石川県では、オーケストラ・アンサンブル金沢というソフトが先行し、その受け皿として、このオーケストラのフランチャイズホールも兼ねる形で整備しました。また、石川県はもともと邦楽の盛んな土地柄です。その発表の場として邦楽ホールも設けました。邦楽という伝統を大事にしつつ、洋楽という新しい文化も発展させて、石川県の個性にさらに磨きをかけていきたいと思います。

それから石川県には圧倒的に中小企業が多いのですが、ある調査では全国のシェアトップを誇る中小企業が40社もあります。その数は東京、大阪に次いで3番目です。藩政期時代から九谷焼や輪島塗などの伝統産業が盛んで、そうした源流がありますから、自分の得意技を生かしながら頑張る企業が多いんです。いわゆる匠の技の集積は県の大きな財産ですし、ベンチャー企業が輩出してくるような土壌づくりもさらに進めていきます。

また、県内には高等教育機関(大学・短大・高専)が18校あり、人口比で全国3番目です。江戸時代、新井白石に「加賀は天下の書府なり」と言わしめたほど学問の盛んな土地柄で、学問を奨励する気風は今も受け継がれています。そしてもう一つ、石川県は豊かな自然に恵まれた地で、新鮮な食材の宝庫です。こうした多彩な財産や資源にさらに磨きをかけていく取り組みを一つずつ進めていこうと考えています。

社会基盤の整備も進められています。「交流」面での期待も大きいと思います。

日本の人口が減少基調に入っていく中で、石川県の活力を維持していくには定住人口を増やすと同時に、交流人口を増やす努力も大事です。これも藩政期時代にお手本があって、前田家では全国から多くの学者や工芸作家を招聘してきました。今で言う人材交流を積極的に行っていたわけです。その土壌を現代にも生かしていきたい。しかし今はグローバルの時代ですから、海外との交流も盛んにしていくことが、石川県の元気の拠り所になるのではないかと考えています。

そのためには社会基盤の整備が、まず必要です。石川県には3000mの滑走路を持つ小松空港という、有力な交通基盤があります。そして昨年7月には能登空港も開港しました。この2つの空港を生かして、海外も視野に入れた交流を積極的に進めていきたいと考えています。

小松空港に関しては、国際化の観点から取り組んでいます。ソウル便が本年4月から週4便になり、上海との定期便開設に向けた取り組みを進めています。政府も来日観光客の増加をめざして「ビジットジャパンキャンペーン」を推進しています。中国や韓国、台湾をターゲットにすることが最も有効であり、小松空港の地の利を活かして、そうした国々との交流をどんどん活発にしていけると思っています。また、小松空港には10年前から、ルクセンブルクに本社のあるカーゴルックス社の国際貨物便が就航しています。貨物の取扱量は当初の9000トンから2万トンにまで増えて、いまや全国で5番目です。人だけでなくモノの交流もさらに盛んにしたいと思います。

一方、能登空港の建設にはいろいろ批判もありましたが、開港1年を経過して、79.5%という高い搭乗率を達成できました。当初、エアーニッポンは1日1便という予定でした。しかし、それでは需要が顕在化しない。せめて日帰りできる複数便でなければと、搭乗率保証制度を提案したわけです。70%に目標を置き、これを下回ったらエアーニッポン側に補填する。しかしクリアできたら、地元に協力金を出してもらうというものです。地域の皆さんの頑張りで目標をはるかに上回ることができ、エアーニッポンから約1億円の協力金をいただきました。こうした例は全国でも初めてです。能登に空港を造ることは地元の人たちの悲願でもありましたし、地元にやる気と勇気と元気という無形の財産をもたらすことにもつながったと思います。

能登空港ができたことで、癒しの場所として最適な能登半島に首都圏から1時間で来れます。そして、観光客の回遊性という効果も生まれています。能登半島を回った後、金沢を観光したり、加賀温泉郷でくつろいで、小松空港から帰る。あるいはその逆など、南北に長い石川県の2空港の利点が生かされてきています。訪れる人は能登の豊かな自然や新鮮な食材、素朴な人情、そして石川県の伝統文化など、この地でしか味わえない、体験できないものを求めてこられます。そうした地域の魅力をさらに掘り起こし、内外にアピールする努力をもっとしていきたいと考えています。

また、この能登空港のターミナルビルには県の出先機関を集約させましたし、空港の隣に航空技術者を養成する日本航空学園を誘致しました。ターミナルビルには約300人が働き、学園には県内外から1000人もの若者が集まります。様々な面で地域の活性化を期待しているところです。

 

(『地方自治の風』04年11月号)

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