緊急情報

閉じる

現在、情報はありません。

ホーム > 観光・文化・スポーツ > 文化・芸術 > 文化財 > 石川の文化財 > 民俗文化財(国指定) > 白山麓の山村生産用具及び民家・白山麓西谷の人生儀礼用具及び民家・白山麓の積雪期用具

印刷

更新日:2020年4月24日

ここから本文です。

白山麓の山村生産用具及び民家・白山麓西谷の人生儀礼用具及び民家・白山麓の積雪期用具

白山麓の山村生産用具及び民家(2638点・1棟)

  江戸時代末期~昭和初期
  加賀市  加賀市大聖寺敷地子-8

白山麓の山村生産用具及び民家
重要有形民俗文化財  昭和52年6月14日指定  昭和55年4月24日追加指定

この資料は、小松市(旧新丸村)小原出身の伊藤常次郎氏が20年間にわたり、白山麓の白峰村・尾口村・鳥越村・旧新丸村・福井県勝山市・岐阜県白鳥町などで採集した山村の生産用具のコレクションである。主に山師(木挽)と炭焼関係の道具を中心に、刳物・指物・曲物・木竹工の手工用具、狩猟・畜産・養蚕・農耕など山地民の生業用具に関係したもので、製品も含まれる。なかでも、白山麓の民俗的特色を伝えるものに、薙畑(焼畑)のマタイブリ、唐箕の代用であるタテゴシキ、稗飯を炊くママジャク、報恩講に使う欅皮で作ったスミイレ、神仏の供物専用の餅まきテギネなどにみるべきものがある。
民家は、小松市(旧新丸村)新保の山村民家の春木作治家を移築したもので、木造茅葺入母屋造り、妻入りで、出作り小屋(ネゴヤ)の基本型を改良し永住家屋としたものである。ジロ(囲炉裏)のあるオエとデイ・ナンド・シモネドコの各部屋をとった典型的な白山麓民家である。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

白山麓西谷の人生儀礼用具及び民家(1827点・1棟)

  江戸時代末期~昭和初期
  小松市
  (儀礼用具  小松市立博物館保管  小松市丸の内公園町19)
  (民家  小松市管理  小松市吉竹町元若杉ツ-27)

白山麓西谷の人生儀礼用具及び民家
重要有形民俗文化財  昭和58年4月13日指定  昭和59年5月22日追加指定

白山麓西谷は、手取川の支流大日川の上流域に広がる旧能美郡新丸村と石川郡鳥越村にまたがる山村で、稲作と薙畑(焼畑)、炭焼きや養蚕を生業としていた。この山奥の人生儀礼の習俗には、古風をとどめた有形資料が多く、この資料は、長年にわたり収集した加賀市分校町の伊藤常次郎氏(旧小原町出身)の一括コレクションである。
主要な資料として、(1)出産儀礼では臍の緒を切るゾンベラ、産婦用のメツブシや産草履、(2)生育儀礼の枕上げヨビシ(会食)膳、保育籠イズメや七五三の祝着、(3)成人儀礼の一三五の習俗、お歯黒、元服祝の衣装、(4)婚姻儀礼の用具、(5)厄年・年祝いのヤクゾオリ、ジョコンボ(人形)、(6)葬送儀礼、(7)墓制関係具、に貴重なものがある。
民家は、鳥越村渡津の江戸末期に建てられた寄棟茅葺平入りの家屋で、土間に馬屋を囲い、オエ・デイ・ネドコの三間取りを基本とし、出産用のシモネドコ等を付設する、この地方の人生儀礼の諸相を示した貴重な民家である。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

白山麓の積雪期用具  2,236点

  加賀市  加賀市大聖寺敷地子-8

白山麓の積雪期用具
重要有形民俗文化財  昭和63年3月17日指定

白山麓の手取川の上流地域は、全国的にも有数の多雪地として知られる。この白山麓の積雪期用具は、白山麓(石川県小松市及び同石川郡白峰村、尾口村、鳥越村、吉野谷村、河内村)全域から約35年の歳月をかけて収集されたものである。冬ごもりの準備から翌春の消雪するまでの期間に繰りひろげられてきた生活の諸相を裏付ける用具類で構成されている。衣食住、生産・生業に用いられたものを主に、その他、交通、運輸、通信、信仰、娯楽、遊戯に用いられたものを含めて体系的にまとまっている。全体として手作りによる単純・素朴なものが数多く含まれている。
この白山麓の積雪期用具には、厳しい自然条件に適応して生活してきた雪国の人々の考案した生活用具が網羅されている。また、この白山麓の地域のみで使用された生活用具が数多く収集されており、地域的特色の顕著なもので、往時の生活の諸相を知る上で重要なものである

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報はお役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?