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更新日:2010年9月17日

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白峰の出作り民家(山の小屋)と生活用具・白峰の出作り生活の用具

白峰の出作り民家(山の小屋)と生活用具(144点・1棟)

  江戸時代中期~昭和初期
  白山市
  (石川県立白山ろく民俗資料館管理・保管  白山市白峰リ-30)

 

白峰の出作り民家(山の小屋)と生活用具

重要有形民俗文化財  昭和53年8月5日指定

 

この民家は、白峰村字大道谷の五十谷チュウの山にあった永久出作り地の山の小屋、尾田初家を、白峰村が移築保管したものである。尾田家は、標高820メートルの尾根の中腹に、キャーチ(屋敷と畠地のある囲い地)をとり、蔵と蚕小屋の付属建物とともに位置していた。建築年代は文久2年(1862)頃とみられ、白峰村の出作り小屋全体の中でも中型の古い型体に属する。屋根は入母屋の合掌造りで茅葺だが、尾田家の場合は、西北に面した片側の茅屋根を地面まで延ばした根葺形式であることが特徴的で、日本の民家建築史の上でも貴重な建物として注目されている。間取りは、妻側の玄関からジロ(囲炉裏)のあるオミャと座敷・仏間が縦列する一列型式で、古くは床は地床であったらしい。仏間の脇に坊さま専用の入口があって真宗王国の特色を備え、玄関脇の下壁に猫のくぐり戸があるのも珍しい。尾田家の民具は一般的なものだが、猪追いの法螺貝が貴重である。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

白峰の出作り生活の用具(1331点)

  江戸時代中期~昭和初期
  石川県
  (内483点  石川県立歴史博物館保管  金沢市出羽町3-1、
     内848点  石川県立白山ろく民俗資料館保管  白山市白峰リ-30)

白峰の出作り生活の用具1白峰の出作り生活の用具2

重要有形民俗文化財  昭和53年8月5日指定

 

この一括資料は、昭和46年~47年(1971~72)に石川県が実施した白山麓民俗資料緊急調査において、白峰村周辺の山間地にある出作り小屋の生活用具を収集したものである。白山麓の出作りの起源は不明だが、奥山の緩斜地を利用した薙畑(焼畑)の借用証文である「むつし証文」には、古いもので慶長2年(1597)のものがある。
生活用具は、(1)薙畑の耕作用具・管理用具・収穫用具、(2)養蚕用具、(3)手仕事用具、(4)運搬通信交易用具、(5)衣生活、(6)食生活、(7)住生活、(8)信仰儀礼用具に分類され、出作り生活に必要な用具を網羅している。なかでも、薙畑の火下しのイブリや、脱穀調整用のホガチウス・ジロアマボシ、高地用の歩荷具セイタ、木材運搬のテゾリ、カンジキやフカグツなど豪雪地帯特有の履物類、自製のコブバチやコネバチの刳物類、山村生活のシンボルともいうべき根強い真宗信仰を示した宗教具などに、白山麓の特色を示す貴重な民具コレクションである。
昭和60年「石川県の文化財」より

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会文化財課 

石川県金沢市鞍月1丁目1番地

電話番号:076-225-1841

ファクス番号:076-225-1843

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