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更新日:2010年6月18日

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兼六園栄螺山石垣の予備調査(20年度)

六園栄螺山の石垣について、近年、石積みの緩みが進行したため、本年度から保存修理事業に着手し、地形・石垣立面測量等事前の現況調査を行った。

  • 調査期間 平成20年10月~平成21年3月
  • 調査面積 約2,000平方メートル

主な成果

  • 栄螺山は、天保8年(1837)に霞ヶ池を造成した時の土砂で築いた築山と伝えられ、天保10年(1839)に山頂部に供養塔が建立された後、安政3年(1856)までに盛土嵩上げや石垣構築が行われ、山頂部の庭園化が進んだとされる。現状規模は、基底部で約35m×28m、山頂平坦面で約15m×9m、高さ約9mを測る。
  • 石垣は山頂西側の他、登山路北側や築山南西裾にも構築されているが、出隅を伴う本格的な石垣は山頂西側の石垣だけである。近年、石積みの緩みが進行したため、本年度から保存修理事業に着手し、事前の現況調査を行った。
  • 石垣は、上下二段の構成で、下段は基底幅6.3m、奥行き2.3~3.6m、高さ3.2m、上段は基底幅4.7m、高さ1.5~2.4mである。
  • 石材は隅角部に戸室切石を用いるが、築石は河川転石の野面石または半割石を使用したもので、城内の石垣より城下の法面や護岸等の石垣に類似する特徴をもつ。築石の上部と下部では石材の寸法や加工に明瞭な変化が認められることから、今後の調査で理由を明らかにする必要がある。
  • 次年度から石垣の上面遺構調査、石垣の部分的な解体調査に着手する予定である。

 

お問い合わせ

所属課:教育委員会金沢城調査研究所 

石川県金沢市尾山町10-5

電話番号:076-223-9696

ファクス番号:076-223-9697

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